第936回 【愛知大会展望】享栄ブロックに東邦、星城、中部大一に愛工大名電と、各ブロックに実力校集まる!2019年06月17日

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【目次】
[1]実力ある学校がひしめく混沌模様
[2]東邦の春夏連覇への挑戦は厳しい船出

 平成最後の甲子園となった、今春のセンバツ大会を制したのは東邦だった。東邦は平成最初のセンバツも制しており、東邦で始まり東邦で締めた平成の甲子園ということになった。

 その東邦が中心となっていくと思われる令和最初の甲子園を目指す愛知の戦いだ。ただ、その前哨戦となる春季大会では東邦が初戦で中部大一に敗れノーシードとなっている。昨夏の東西愛知大会の代表校、愛工大名電愛知産大三河もノーシードとなり、波乱含みの大会となりそうだ。組み合わせから、展望してみた。

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第101回 全国高等学校野球選手権 愛知大会

実力ある学校がひしめく混沌模様



中京大中京・高橋 宏斗

 昨秋の県大会、東海大会進出を賭けた3位決定戦で23対20という、史上稀に見る大乱戦を演じた春日丘西尾東。その再戦が実現しそうだ。シード校の春日丘の初戦の相手が、西尾東豊田西の西三河の公立の雄同士の対戦の勝者となった。

 西尾東山田 紘太郎君と加藤 健輔君のバッテリーが安定している。この勝者が5回戦まで進出しそうだが、その相手としては昨年の東愛知代表愛知産大三河が有力だ。とはいえ豊橋商豊橋東半田工と日本福祉大附という初戦カードを制したチームが勢いづいていれば一波乱も十分にあり得る。

 トリッキーな野球で様々な形で仕掛けてきて相手を混乱させていく「思考破壊」を持ち味として近年躍進、春夏に甲子園出場を果たしているのがBブロックの至学館だ。この夏はシード校として菊華西春あたりを迎え撃つ戦いとなりそうだ。

 5回戦の相手としては、三重で全国準優勝を果たしているベテラン中村好夫監督が今春に就任した愛知啓成刈谷という初戦の好カードがあるが、これを制したところが有力。ただ、西三河の曲者として注目されている安城もいるし、さらには大同大大同豊田大谷といった中堅私学勢も手ぐすねを引いて待っている。

 東三河のシード校が今年は桜丘豊川の2校だが、どちらも比較的戦いやすいブロックに入ったのではないだろうか。とは言え、Cブロックの桜丘は5回戦では同じ豊橋市のライバル豊橋中央と当りそうだが、激しい試合が予想される。そこまでに桜丘には渥美農豊橋中央には津島名南工岡崎城西あたりが壁となってきそうだ。

 悲願の夏初出場を果たしたい豊川は豊富な投手陣を上手に使い分けながら5回戦までの戦いになりそうだが、夏に強い大府名城大附杜若といったところが食い下がってきそうだ。このDブロックの初戦カードとしては名古屋市工芸鶴城丘はともに投打にまとまっており好カードとなりそうだ。

 一昨年の代表校で今春はベスト4、昨秋も準優勝で今大会もシード校となっている名門中京大中京は比較的恵まれたEブロックに入った。4回戦までの難敵と考えられるのは名古屋市工刈谷工の勝者だろうか。どちらも熱心な指導者が毎年まとまりのあるチームを作ってきている。勢いづいてきていたら、足元をすくわれかねない。

 5回戦の相手としては田川誠監督がいろいろ仕掛けてくる野球を展開する西尾が有力だが犬山国府小牧工あたりが出てくる可能性もある。

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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