第907回 夏の大会で活躍するのは俺たちだ!春季埼玉県大会を総括!【後編】2019年05月17日

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【目次】
[1]投手陣が夏浮上のカギを握る花咲徳栄、浦和学院
[2]夏に波乱を巻き起こす注目投手たち

夏に波乱を巻き起こす注目投手たち



米山魁乙(昌平)

 また、不気味な存在として他に挙げるとすれば、昌平であろう。MAX143kmの左腕エース米山 魁乙(3年)を擁し、昨夏の1年生トリオであった千田 泰智(2年)、渡邉 翔大(2年)、吉野 哲平(2年)も順調に成長している。今大会はベスト16で昨夏敗れた上尾にきっちりとリベンジを果たしたが、ベスト8で試合巧者浦和実に敗れた。ただし、1,2年生が6人という若いチームであるだけに、勢いに乗ると怖い存在だ。

 好投手ということで言えば、MAX143km右腕・熊谷商関口 航太(3年)も挙がるであろう。まだ体の線は細いが力みのないフォームから投げ込むストレートは魅力的だ。今大会はベスト16で埼玉栄相手に延長13回タイブレークの末敗れたが、打線もしつこさがあり、機動力も使え夏も楽しみなチームである。

 また、川口市立の大型左腕・中島 斗唯(3年)も好投手の一人だ。まだまだ粗削りであり体をうまく使いこなせているとは言えないが、それでも鈴木監督曰く「指にかかった時は140km近いボールを投げる」そうであり、夏まで更なる成長も見込める。今大会はベスト16で山村学園に敗れたが、好投手和田に対し最終回2点差まで追い込むなど打線も活発だ。



和田光(市立川越)

 また、市立川越和田 光(3年)も旧チームから実績十分の好左腕だ。今大会はベスト16で東農大三に敗れたが、打線も旧チームのメンバーが多く残り、中でも髙橋龍之介(3年)、原田洸斗(3年)、瀬良潤平(3年)のクリーンアップそのまま残っている。経験値が高く侮れない存在だ。

 好投手という枠で言うと、正智深谷の2年生右腕・北田智郎(2年)も入ってくるであろう。今大会は怪我のためメンバーを外れていたが、昨年夏1年生ながら花咲徳栄を相手に好投した彼が戻ってくるとなると、正智深谷は不気味な存在になる。

 結局、今大会は昨秋ベスト4進出した高校のうち春日部共栄浦和実東農大三の3校がそのままベスト4に残るなど、この3校は今季安定した成績を残している。

 夏もこの3校を中心とした戦いと言えるが、楽観視はできない。まず能力的には非常に高いレベルにある花咲徳栄浦和学院がどの山に入ってくるのかによって、戦況も大きく変わりそうだ。

 今大会を制するにあたりクジ運という要素も必要になってくるであろう。それだけ今年の埼玉は実力的に差がなく、混戦でありどこが勝ち上がってもおかしくはない面白い楽しみな大会となるであろう。それを予感させる今大会であった。

文=南 英博

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プロフィール

南英博
南 英博
  • 生年月日:1977年7月13日
  • 出身地:埼玉県出身
  • ■ 大学卒業後、SEからフットサル雑誌の編集を経て2007年よりフリーライターにという異色の経歴。
    一念発起し2010年から野球の道へ。埼玉県を中心に関東の高校野球を取材する。
  • ■ ネットでは『高校野球ドットコム』、書籍では『週間サッカーダイジェスト』(日本スポーツ企画社)、『フットサルナビ』(白夜書房)、に寄稿。
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