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- 26日開幕!静岡、至学館など出場8校の戦力分析!【春季東海大会展望】
第486回 26日開幕!静岡、至学館など出場8校の戦力分析!【春季東海大会展望】2017年05月25日
【目次】
[1]「打てない至学館」からの脱皮
[2]総合力の高さは静岡が一番
[3]岐阜から中京・大垣日大が登場/三重は津田学園に注目

川口 龍一(至学館)
「打てない至学館」からの脱皮
昨秋の決勝を争い、ともにセンバツ出場を果たした静岡と至学館が、この春もそれぞれ出場する。この2校が中心となっていくであろうが、初戦を突破すれば、準決勝で対戦する組み合わせになっているのも興味深い。
愛知県大会を制した至学館は、センバツでは開幕試合で市立呉に延長の末に敗退した。わずか4安打で5点を奪ったのだが、もっと打っていれば勝てた試合でもあった。そんな反省もあって、「打てない至学館からの脱皮」がこの春季大会のテーマでもあった。
県大会序盤では、まだまだ、パワーアップさせたはずの打撃が爆発しきらなかった。「どんな形からでも、得点を取れるということで言えば、県内でもトップレベルだと思う」という麻王 義之監督だが、準々決勝では豊橋中央に勝ったものの、内容が不甲斐なかったことで一喝。これでようやく気合が入って、選手全員がその意識を示すためにも丸刈りとなって挑んだ準決勝では栄徳の好投手釜谷 竜哉君から、初回に3点を奪うなどして粉砕。さらに決勝でも、東邦投手陣から17安打9得点と打ちまくって、振り込みの成果を示した。この勢いが維持されていれば、この大会でも面白い存在となるはずだ。新美 涼介君と左の変則川口 龍一君の両投手も健在だけに、一番の注目校となりそうだ。

- 手束 仁
- 生年月日:1956年
- 出身地:愛知県
- ■ 経歴
愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。
スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。 - ■ 著書
『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社)
『甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)
話題作となった
『甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
『スポーツ進学するならコノ高校』
『東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
『三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
『スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
『高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
『野球県民性』(祥伝社新書)
『野球スコアつけ方と分析』(西東社)
『流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW! - ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
- ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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