目次

[1]Aブロック:第1シード・鳴門ゾーン
[2]Bブロック:第4シード・富岡西ゾーン / Cブロック:第2シード・城南ゾーン
[3]Dブロック:第3シード・生光学園ゾーン

 7月10日(日)に鳴門市のオロナミンC球場で開幕を迎えた「第98回全国高等学校野球選手権徳島大会」。最大の焦点は鳴門のこれまで徳島県勢では前人未到となる5年連続甲子園出場となる。第1シードとして唯一の2回戦スタートと、4連勝で優勝と日程上にも余裕がある「進撃の巨人」にくさびを打つチームは果たして現れるのだろうか。

■これまでの勝ち上がりをチェック!
【第98回徳島大会】

Aブロック:第1シード・鳴門ゾーン

河野 竜生(鳴門)

 ちょうど一年前の選手権徳島大会から総体協賛ブロック大会まで県大会公式戦15連勝中。1997~2000年の徳島商を超える5年連続甲子園出場を目指す鳴門が「絶対本命」のプレッシャーをはねのけにいく。その下支えとなるのは鉄壁の投手陣。エースナンバーを背負う最速145キロ左腕・河野 竜生(3年・左投左打・174センチ72キロ・鳴門市第二中出身)は練習試合でも常時140キロ台のストレートをマーク。冬場から鍛えてきた下半身の粘りも申し分なく、チームとして掲げる「甲子園1勝」へのベースはすでに整っている。

 万が一、河野がマウンドを降りる事態となっても心配はない。先発では130キロ中盤のストレートが武器の右サイド・尾崎 海晴(3年・175センチ81キロ・右投右打・鳴門市第一中出身)に、最速141キロ右腕の松本 凌斗(3年・174センチ70キロ・右投右打・鳴門市大麻中出身)。リリーフには右翼手兼任の最速140キロ左腕・矢竹 将弥(3年・左投左打・176センチ74キロ・生光学園中<ヤングリーグ>出身)が控える。

 それともう1人。右ひじ痛も癒え、すでに左翼手として練習試合復帰を果たしている中山 晶量(3年・186センチ85キロ・右投右打・生光学園中<ヤングリーグ>出身)もマウンド復帰が間近。徳島大会中に昨年6月に出した最速146キロの復活は難しい情勢だが、1年夏にリリーバーとして鮮烈な印象を残した彼の復帰は、その先を見据える上において心強い材料となる。

 打線も強力そのもの。高校通算40本塁打に迫る四国No1スラッガーの手束 海斗(3年主将・左翼手・172センチ81キロ・右投右打・鳴門市大麻中出身)が4番。強肩捕手としても鳴らす5番・佐原 雄大(3年・右投右打・177センチ89キロ・徳島ホークス<ヤングリーグ>出身)も手束に負けず劣らずのパワーヒッター。その前後も役割を心得た選手たちが居並ぶ。

 それでも「みんなが捨て身になって来る。簡単ではない」と気を引き締める森脇 稔監督。自ら崩れる要素がない限り、鳴門の5連覇はかなりの確率で成し遂げられそうだ。

 次の相手となった徳島北はタレント揃い。前田 大成(2年・投手・190センチ85キロ・右投左打・藍住町立藍住東中出身)、新田 大輔(2年・投手・183センチ83キロ・北島町立北島中出身)、前田 将吾(3年・捕手・180センチ88キロ・右投右打・徳島藍住リトルシニア出身)のハイタワーバッテリーを備える好チームだ。

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