第270回 2016年の高校野球を占う【東北編】「近年、勢いのある東北地方 今年東北を盛り上げる学校とは?」2016年03月07日

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【目次】
[1]青森県、岩手県、秋田県の北東北の状況
[2]宮城県、山形県、福島県の南東北の状況

 昨夏、宮城県代表の仙台育英決勝進出。そして秋田県代表の秋田商ベスト8と改めて力を見せつけた東北地方。今回は東北の有力校、注目選手を北東北と南東北に分けて紹介をしていきたい。

青森県、岩手県、秋田県の北東北の状況

 今年のセンバツには一般選考で青森山田八戸学院光星が、21世紀枠釜石が選出された。東北地方からは3校がセンバツの舞台に挑む。
まずは史上初めて2校が選抜に出場する青森県から。昨秋の県大会では八戸学院光星が準決勝で青森山田を破って優勝。東北大会では決勝青森山田八戸学院光星を下し、“下克上”で初優勝した。

内山 昂思(青森山田)

 青森山田は、1年から公式戦を経験し、高校通算22本塁打の1番・内山 昂思主将、チーム最多の13打点を昨秋の公式戦で稼いだ3番・捕手の村山 直也、秋の公式戦全13試合で安打を放ち、打率.458を残した4番・三森 大貴ら攻撃の軸がしっかりしている。投手陣もエース・堀岡 隼人を中心に複数のピッチャーが競争し、基本を重視した守備も鍛えられている。

 3年連続でセンバツ出場となった八戸学院光星。11年夏~12年夏の3季連続甲子園決勝進出は全国舞台での強さを示したが、部員数も増加し、チームが丸々入れ替わる秋に結果を残していることは安定した強さの証明だ。特に昨秋は仲井 宗基監督がU-18日本代表のコーチでチームを不在にする期間がある中で成績を残した。昨夏の青森大会決勝で相手投手を打ちあぐね、昨秋の東北大会決勝では青森山田に完封負け。この冬は打力に磨きをかけ、今シーズンに備えている。

 この2校に加え、最速145キロ右腕・種市 篤暉要する昨秋、2位だった八戸工大一は攻撃力を高めてシーズンに臨みたいところだ。昨秋4位の青森北13年夏の甲子園出場の弘前学院聖愛は冬場の取り組みをどこまで発揮できるか。

 昨秋の岩手県大会準優勝で、東北大会初戦で東北に延長12回、サヨナラ負けを喫した釜石。昨秋の公式戦全9試合中、8試合で完投したエース・岩間 大が大黒柱だ。
秋の岩手を制したのは盛岡大附だった。地区予選で1敗を喫したチームだったが、県大会では花巻東専大北上とライバル校を撃破。東北大会では3年ぶりのベスト4となった。東北大会準決勝は、優勝した青森山田に1対5で敗戦。青森県同士の決勝になったことで地域性によるセンバツ出場のチャンスはあったが、選出されず。落選から気持ちを切り替え、夏こそはと燃えている。

 昨秋の岩手県大会3位だった一関学院東北大会初戦で聖光学院に競り勝つと、準々決勝では東北に逆転勝ちし、7年ぶりに4強入りした。は決勝に進出するも花巻東に延長13の末に敗戦。1年間、“あと一歩”に泣いた悔しさを今年は晴らしたい。

 高校野球が始まって100年という記念の年となった2015年。第1回大会の準優勝校ということで話題となったのが秋田だった。は早々に敗れたが、春の県大会では準優勝。そして、は18年ぶりに県の頂点に立った。準優勝は能代、3位は能代松陽で、4位は大館鳳鳴。では春、夏も秋の上位校が優勢かといえば、そうでもなさそうだ。

 昨夏の甲子園の活躍で、ロッテに入団したエース左腕・成田 翔を擁し、秋田県勢20年ぶりの8強入りを果たした秋田商。昨秋は地区大会で敗れ、県大会に出場できなかった。この秋田商を始め、実力校がひしめく秋田の中央地区大会を初制覇したのが秋田西だった。県大会優勝の秋田は地区大会で秋田西に敗れている。15年センバツ出場の大曲工がいる県南地区では横手清陵が初優勝。例年通り、秋田は今年も混戦模様になりそうだ。

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プロフィール

高橋昌江
高橋 昌江
  • ■ 生年月日:1987年3月7日
  • ■ 出身地:宮城県栗原市(旧若柳町)
  • ■ 宮城県仙台市在住のフリーライター
    少年野球からプロ野球まで幅広く“野球”を取材し、多方面に寄稿している。
  • ■ 中学校からソフトボールを始め、大学2年までプレーヤー。大学3年からはソフトボール部と新聞部を兼部し、学生記者として取材経験を重ねる。
    ソフトボールではベンチ入りはできなかったものの、1年と4年の2回、全日本大学女子ソフトボール選手権大会で優勝を経験した。
    新聞部では何でも取材したが、特に硬式野球部の取材をメインに行っていた。最後は明治神宮大会準優勝を見届けた。
  • ■ ソフトボール部の活動から得た「人間性、人間力」を軸に「どう生きるか」を考えている。
  • ■ 野球が好きというよりは、野球の監督・コーチ・選手・関係者と話しをして、聴いたこと、感じたことを書いて伝えることが好き。“野球”については、常に勉強中。
  • ■ 【言葉には、力がある】が信念
  • ■ 取材時の持ち物は「気持ち、熱意、真心、笑顔」。
  • ■ 愛読書はデール・カーネギー『人を動かす』など自己啓発系が多い。
  • ■ 『高校野球ドットコム』にて「みとのく便り~心の高校野球~」好評連載中!!
  • ■ ブログ:「今日も青空の下で、笑顔を咲かせる」(高橋昌江オフィシャルブログ)
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