目次

[1]完全下校は午後7時 練習の質を徹底的に求める
[2]この1年で坊主をやめ、SNSアカウントも開設 新たな改革を進める立命館守山

この1年で坊主をやめ、SNSアカウントも開設 新たな改革を進める立命館守山



小畑颯諒主将

 練習内容などは大きな変化はないが、この1年でいくつか変わったことがある。まず、現チームから今まではいなかった女子マネージャーが加入。TwitterとInstagramのアカウントを開設し、それらは女子マネージャーが運営している。

 そして、選手たちの髪型にも変化があった。昨年までは全員丸刈りだったが、現在はほとんどの選手が髪を伸ばしている。実は以前から秋武監督が髪を伸ばすことを提案していたそうだが、「先輩たちがずっと丸刈りだったというのもあって、僕たちの代から伸ばすというのはちょっと抵抗があったので」(小畑)と選手たちの方に拒否感があったそうだ。それでも結果的には選手が受け入れ、昨秋頃から髪を伸ばすようになった。

 秋武監督は常々、選手に「物事の本質を見極めろ」と指導している。「丸刈りじゃなくなったというのは、他にも見極めないといけない部分があると思いながら考えてやっています」と小畑は言う。

 過去の先輩と同じ道をただ辿るのではなく、今の自分たちに合ったものを取り入れる。以前から「チームカラーと髪型が合っていない」と感じていた秋武監督にとって、この変化は自然な流れだったようだ。

 現チームの戦績は、秋が3回戦で近畿大会に出場した瀬田工に延長11回サヨナラ負け。春は3回戦で瀬田工に5対4とリベンジしたが、準々決勝で綾羽に5対6の逆転負けという結果に終わった。

 「秋に負けた相手にしっかり勝ちましたし、このチームのスタートラインにようやく立てたという感じなので、これからあと2ヶ月で大きく成長してくれると思っています」と秋武監督。1年生がメンバー争いに加わることで、さらなる底上げが見られそうだ。

 小畑主将は「去年の夏、一昨年の夏は決勝戦で負けて、惜しいところまで行っている。僕たちの代の3年生がチームの中心になるんですけど、甲子園1勝を目標に掲げてやっていきます」と意気込む。今夏は「三度目の正直」を実現するつもりだ。

(取材=馬場 遼)

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