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第627回 客観的に見ても、「いい雰囲気で練習やっているんじゃないの」と思えるチーム 都立紅葉川(東京)【前編】2019年05月28日

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【目次】
【都立紅葉川の練習の模様をギャラリーでチェック】
[1]厳しい環境下でも明るく伸び伸びやるのが紅葉川の練習スタイル
[2]着々と進むニュー紅葉川への移行

 この春の一次予選では昨秋に苦杯を嘗めさせられた攻玉社に、28対0という圧倒的にスコアで雪辱を果たした都立紅葉川

 代表決定戦で都立広尾も下して進出した東京都大会。ここでも勢いは衰えず3回戦では下町のライバルと目している甲子園出場実績もある都立城東も下すなどして、ベスト16入りしてシード権を獲得。明るさをモットーとするチームの都立紅葉川を訪ねた。

厳しい環境下でも明るく伸び伸びやるのが紅葉川の練習スタイル



練習前のサイキングアップ

 東京都大会のメイン会場の一つでもある江戸川区球場から自転車で5分ほどのところにある都立紅葉川。学校そのものの前身は都立家政学校という歴史を持ち、以前は中央区の日本橋兜町界隈に存在した。紅葉川高女などを経て現校名となるが、1986(昭和61)年から現在の江戸川区臨海に移転している。

 グラウンドは、通常練習ではサッカー部と併用で、元々それほど広くない校庭だが、三塁後方にはさらにネットを立てるなどして左側は内野だけの35mほど。右もせいぜい70m程度しか取れないということもあって、週末の練習試合は大半が遠征ということになる。

 必ずしも恵まれた環境とは言い難いが、選手たちは、そんな環境でも明るく伸び伸びと野球を楽しみながら練習に励んでいる。

 現在、都立紅葉川の野球部は3年生が20人に対して下級生は2年生11人、1年生は8人という陣容だ。チームを預かる田河清司監督は東京都の教員を定年退職し、1年間は保健体育教員としての再任用で勤務していたが、この3月を機に教員という職は辞した。

 現在は、「夏までは、ボランティア的に、野球部の監督をやらせてもらっています」と笑うが、実は、下級生が尻すぼみ気味に減少しているのは、「都立紅葉川で田河監督がどこまで指導されるのだろうか」ということもあった。それが、中学の指導者や親たちに都立紅葉川という選択肢を躊躇したという背景もあった。

【次のページ】 着々と進むニュー紅葉川への移行

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都立紅葉川 【高校別データ】

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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