秋季福岡大会ベスト4・小倉工レギュラー座談会「根拠のあるプレーで古豪復活を目指す」
春夏合わせて、17度の甲子園出場を誇る小倉工。福岡県内でも指折りの古豪は、6年前に若干24歳だった牧島健監督が就任して以来、年々成績は上がっており、昨年の秋季福岡県大会では2年ぶりにベスト4進出を果たした。
今回は、そんな小倉工の主力である4選手に、チームの特徴や春季大会、そして最後の夏の大会に向けた意気込みを伺った。
<メンバー>
本木優翔(2年) 2番・二塁手(主将)
木村一翔(2年) 1番・外野手
高橋駿介(2年) 5番・外野手
久木田和志(1年) 4番・三塁手
【野球部訪問】緻密な「ノーサイン野球」で古豪復活の狼煙をあげる 小倉工(福岡)
野球をやる前に生活ができていないといけない
小倉工の主力を務める左から本木優翔、木村一翔、高橋駿介、久木田和志
―― 今日はよろしくお願い致します!それではまず、それぞれの持ち味を教えてください。
本木 自分は2番なので、バントや四球でクリーンナップに得点圏で回せるように、小技を使うことを意識しています。
木村 一番バッターとして、ピッチャーの癖を見たり球数を投げさせたりして、多く出塁して一点でも多くの得点に繋がるように心掛けています。
高橋 5番バッターなので、ランナーを返したり自分自身でチャンスメイクをすることを心掛けています。
久木田 4番バッターとして、とにかくランナーを返すバッティングをしています。
―― グランドは様々な部活と共用で練習も限られていますが、普段はどんな意識を持って練習に取り組んでいますか?
本木 グランドが使えない時は連携プレーや基本の形を意識して、使える時には実践感覚を入れるためにシートや紅白戦を行っています。そこで出た課題をまた、グランドが使えない時に潰していくことを意識して取り組んでいます。
高橋 他の部活がグランドを使っている時は、自分達の弱いところを個人個人で潰していくようにしています。
練習前に円陣を組む小倉工の選手たち
―― 牧島監督は、ご自身も甲子園に出場されていますが、普段はどんな指導を受けていますか?
木村 野球より生活のことをよく言われます。野球をやる前に生活ができてなかったら野球ができないと。野球と生活は繋がってるから、そこはしっかりやれとよく言われます。
高橋 野球では、根拠のあるプレイをしろとよく言われます。なぜこのプレーをしたのか、説明できるようにしろと言われます。
本木 牧島先生のような厳しい先生は今あまりいないと思いますが、逆に自分たちとしてはそういう先生がいた方が強くなると思います。
―― 今年のチームの特徴を教えてください。
木村 積極的に動いたり状況判断ができていないので、監督の思うようなプレーをしていけるように、練習からそういうことを考えて、試合でもそれはできるようにすることが課題だと思います
久木田 木村さんと一緒で、今のチームはまだやったらいけないことをやっています。生活面でそれをやったらプレーに繋がるので、生活面から見直して野球に繋げていくことが大事かなと思います。
[page_break:甲子園に出て校歌を歌いたい]甲子園に出て校歌を歌いたい
ゴロ取りの練習を行う小倉工の選手たち
―― 新チーム結成当初は、どんな課題を持ってスタートしましたか?
本木 積極的に走ったりだとか、去年とスタイルは変えない方針でスタートしました。その中で出た課題として、守備の時間が長かったので、短くしていき攻撃の時間を長くすることを目指してきました。また、メンタルもあまり強いチームではなかったので、ミスしてもすぐに切り替えるとかマイナスなことを考えないとか、そういったメンタル強化にも努めています。
高橋 自分は、一番バカになって声を出すようにしています!!
―― 昨年の秋季大会ではベスト4に進出しました!勝ち上がることができた要因はどんなところにあると思いますか?
本木 ピッチャーを中心に守備からリズムを作ることが出来て、良い雰囲気の中で攻めることができたことだと思います。
木村 確実に捕れる打球はミスなくしっかり捕って、攻撃面ではみんなで繋いで点を取ることができたところだと思います。
高橋 試合前には、あまりマイナスなことは考えないようにして、勝って当たり前という意識の中で試合に臨めたことが良かったと思います。
久木田 守備で流れを作って、その流れを攻撃に繋げることができたので勝つことが出来たと思います。
打撃指導を行う小倉工の牧島健監督
―― そんな中で、準決勝では九州国際大付に1対5で敗れました。試合を振り返ってどうですか?
本木 終盤に弱いことが自分たちの課題だったのですが、それが克服できずに終盤に点を取られて、流れに相手に持って行かれて負けたしまいました。
高橋 攻撃面で、点が取れる時に取れなかったことが原因だと思います。相手のミスで1点だけ取れたんですけど、それ以外は抑えられて悔しかったです。
―― 春の大会までもう2週間を切っています。春の大会では、どんな戦いをしたいですか?
本木 九州大会に出場したいです。福岡県では、ベスト8とかベスト4とかで毎回止まっているので、春にベスト4を超えて本番の夏に弾みをつけたいと思います。
木村 九州大会に出ることが目標で、自分は1番バッターなのでその役割が果たせるように、冬にしっかり力をつけてチームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。
高橋 秋負けたところ(九州国際大付、真颯館)には負けないようにしたいです。ベスト4からは打撃が無いと勝ち上がっていけないので、打ち勝つ野球で九州大会に出たいと思います。
久木田 自分はまだ1年生で、先輩たちに比べて体もできてないし力もありません。冬にパワーアップした成果を、春に結果で出して九州大会に出たいと思います。
―― ありがとうございます!それでは最後に夏に向けた意気込みもお願いします!
本木 自分はキャプテンなので、チーム全員が元気に野球ができるように周りを見ながら引っ張って、甲子園で校歌を歌えるようにシーズンに臨みたいと思います。
木村 キャプテンを支えながら、周りの選手を引っ張っていけるように努力して、甲子園に行くために努力を欠かさずやっていきたいと思います。
高橋 夏は秋に比べて、プレッシャーもかかると思います。どこのチームよりも練習して、プレッシャーに打ち勝てるようにして、甲子園で勝って校歌歌いたいです。
久木田 この冬でしっかり力をつけて、秋は九国(九州国際大付)に負けたので、夏対戦したら絶対に勝って甲子園で校歌を歌いたいです。
―― 「古豪復活」期待しています!ありがとうございました!
本木、木村、高橋、久木田 ありがとうございました!
(取材・栗崎祐太朗)