第542回 60年ぶり吉報はなるか?近畿地区代表候補で見えてきた到達レベル 府立八尾(大阪)【後編】2019年01月24日

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【目次】
[1]打力と走力に力を入れ激戦区を勝ち進む
[2]甲子園出場へ向けて準備しOBに感謝を伝える

 夏は南大阪大会8強、秋は16強と激戦区の大阪で公立の進学校ながら結果を残している八尾。専用グラウンドがなく、完全下校が7時と決められた時間の中で成果を残したことを評価されて近畿地区の21世紀枠候補に選出された。甲子園の可能性が見えてきた八尾はどんなチームなのか。後編ではチームの取り組みやオフシーズンの意気込みに迫る。

【前編】甲子園10度出場の「YAOKO」 現代的マネジメントで躍進へ 府立八尾(大阪)

打力と走力に力を入れ激戦区を勝ち進む



ティーバッティング中の様子

 3年生に比べると打力が劣ると言われた新チームは、打撃練習に力を入れてきた。さらにチームで力を入れてきたのが走塁だ。西浦は新チーム結成当初のミーティングで「打力で去年より勝るのは難しいけど、得点力という部分で去年のチームを上回れる」と発言。足を使って得点力を挙げる方針を決めた。

 走塁に磨きをかけるという部分で実践しているのが、積極盗塁だ。「練習試合、公式戦問わずにいけるならいっていいよというサインで戦っていました。上に上がるにつれて盗塁数は減ったかもしれないですけど、積極的にどんどん走ってくれたなという思いはあります」(長田監督)と、基本的にグリーンライトの指示を出して果敢に次の塁を狙わせた。

 打撃練習に力を入れてきたこともあり、秋の大阪大会の頃には打力も向上。4回戦までの4試合で36点と高い得点力を誇った。5回戦の戦でも11得点を奪ったが、乱打戦の末に11対13で敗戦。秋は悪天候に見舞われることが多く、日程が大きくずれ込んだ。それにより3回戦から5回戦までは3連戦を強いられることになった。投手陣は継投策を執っていたので、疲労は少ないと長田監督は考えていたが、公式戦の重圧で疲労は普段以上に感じていたのだろう。5回戦は選手の動きが重く見えたという。

 秋の大会が終わってからはさらに思い切った策に出た。それが選手たちにサインを考えさせるということである。練習試合ではネクストに立つ選手が長田監督に「この場面になればこのサインを出してほしい」と伝え、指揮官がそれを実行する。当然、上手くいかないこともあったが、「徐々に合うことも増えてきましたし、色んな事を考えるいい練習になったかなと思います」と長田監督は一定の手応えを感じている。

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