第526回 高い向上心と高い意識で初の聖地を目指す京都国際(京都)【前編】2018年12月24日

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【目次】
[1]有望選手を輩出する京都国際の秘訣とは
[2]夏の反省を生かし初の近畿大会出場

 夏の京都大会で4強、秋には初の近畿大会出場を決め、初の甲子園出場が手の届くところまで来ている京都国際。卒業生には曽根 海成(広島)や清水達哉(ソフトバンク)といったプロ野球選手がおり、有力選手を輩出する学校として近年、注目を集めている。今回は躍進著しい京都国際の強さの秘密や悲願の甲子園出場に向けた想いなどを伺った。

有望選手を輩出する京都国際の秘訣とは



京都国際野球部の選手たち

 京都国際は前身である京都韓国学園時代の1999年に野球部が創られた。以前は韓国からの留学生や在日韓国人の選手が多かったが、ここ数年は野球を極めに入学してくる日本人で構成されている。

 2008年から指揮を執る小牧憲継監督は「上で通用する選手を一人でも多く育てたい」というポリシーを持っている。その成果が曽根や清水がプロ入りという形に表れ、彼らの影響で「プロになりたい」と志す中学生が京都国際の門を叩くようになった。今年も3年生の池田 将也がプロ志望届を提出。残念ながら指名漏れとなったが、彼の元には4球団から調査書が来ていたという。

 有望選手を輩出する秘訣とはいったい何なのか。まずは京都国際の環境から紐解いてみる。学校の敷地内に専用グラウンドはあるが、白土で広さもそれほどではない。実戦練習には不向きな環境だが、そこに強みが隠されていた。小牧監督はこう語る。「内外野の連係があまりできない分、個人の練習時間を確保できます。上手くなりたいという想いを持たせたらその分、技術は上がると思います」。

 組織的な練習をすることが不向きな環境だからこそ個々の能力を伸ばすことに力を注ぐことができる。その中で向上心を持って野球に取り組んだ選手が飛躍できるのだ。その代表格がOBの曽根だろう。小牧監督は曽根の高校時代を「とにかく負けず嫌いで一生懸命にやる子でした」と振り返る。彼の熱意に対して小牧監督も本気で向き合ったことでプロ入りの夢を叶えることができた。

 曽根や清水がプロ入りしたことで中学野球関係者からも信頼されるようになり、近年は有望な選手を送ってくれることが増えたという。その成果が下級生主体のチームで夏4強という結果に表れた。

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