目次

[1]強打の核はティーバッティングにあり
[2]基礎を大事に過ごした冬

 4月4日まで行われた選抜で、初日に登場し瀬戸内を9回逆転で破り、続く2回戦の高知にも勝利。3回戦の大阪桐蔭には敗れたものの、全国クラスの相手に自分たちの野球を証明した茨城県の明秀学園日立。今回はレギュラー3人に集まってもらい、どんな冬を過ごして、選抜に向けて準備していたのか。そして、選抜に掛ける想いはどれほどのものだったのか語ってもらった座談会を振り返りたい。

【座談会参加メンバー】
北野 凱士
芳賀 大成
池田 陵人

強打の核はティーバッティングにあり

 ―― 明秀日立といえばバッティングが持ち味だと思うのですが、冬場は特別なメニューはありますか?

芳賀 大成(以下、芳賀): 冬だからといって特別なメニューはないです。ただ同じ練習でもスイングする本数を変えるくらいです。普段は500以上はスイングをしていますが、強化期間に入ると、一日で1000スイングがノルマになります。

 ―― 明秀日立ならではと思えるバッティング練習はあるんですか?

芳賀: バックスピンをかける練習ができるように導入されたティー台は特徴的だと思います。今年の冬から入ってきて、あの台のおかげでチーム全員がバックスピンをかけるバッティングができるようになったと自分は感じてます。

 ―― ティーバッティングの話が出ましたが、明秀日立ではいくつかティーバッティング種類はあるのでしょうか?

全員: 5種類です!

 ―― その中でそれぞれ大事にしている練習方法はありますか?

池田 陵人(以下、池田): 自分は一度身体の前でバットで8の字を書いてから打つティーが大事にしています。
 自分自身のスイングはしなりを使ってバッティングするのですが、 8の字の目的はそのしなりを使ってスイングすることなので、このティーのおかげでよりしなりを使ってスイングできるようになったと感じています。

北野 凱士(以下、北野): 一度バットを地面に下げてからグリップエンドを上に上げて打つティーがあるのですが、これが自分にはかかせないメニューです。
 2段モーションのような形でスイングする癖があり、そのせいで時々振り遅れになってしまうのが自分の課題なんです。しかしそのティーのおかげで課題を解決することが出来たと感じています。
 そのティーをすることであえて肘が伸ばせるようになるので、スムーズにバットを出せるようになって2段モーションが解決したからです。

芳賀: 自分に関しては一回身体をねじってから打つティーバッティングがポイントになっています。
 自分の身体は他の選手に比べるとあまり大きくないので、打球を飛ばすには全身を使ってボールに力を加えないといけません。そのためにひねるという動作をバッティングに染み込ませたいので、ひねるティーは大事にしています。

 ―― 特殊なティーバッティングだと思いますが、最初に教わった時はどうだったのでしょうか?

芳賀: 最初の頃は難しかったです。やったことがないだけに始めた頃は不格好な感じではありましたが、何とか形にならすることはできました。

池田: 自分も1年かけてやっと分かってきたとは思います。

 ――自分が大事にしているティーを含めて、ご自身のスイングに効果が出ていますか?

芳賀: ねじるティーだけでなく、5つとも外すことのできないメニューだと思ってます。
 実際にこれらを知ったことで自分の中でスイングの引き出しが増えたので、フォームを崩しても修正をするのが早くなったと感じてます。

池田: 自分も同じく調子を取り戻すキッカケであったり、調子のバロメーターであったりと色んな効果があるように感じてます。
 また打球を飛ばす方法もティーバッティングから身に付けられていると思ってます。

北野: 自分はまだそこまで実感ができていないです。
 ただ確かなことは、中学の頃にはなくて高校から始めたこのメニューのおかげで、バッティングが向上していることは実感できています。