第440回 興国高等学校(大阪)「名門復活へ!124人の力を結集し、頂点へ」2017年07月05日

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[1]中野が5本塁打と大爆発。打撃力が最大の武器
[2]エース・植田は投打で注目の二刀流
[3]投打の次は守備強化 / 反省と対策で準備万端。1975年以来の甲子園へ


 男子校ながら全校生徒が2300人を超える超マンモス校。サッカー部は300人以上の部員を抱え、ボクシング部は世界チャンピオンを3人輩出するなど部活動が盛ん。校内にあるトレーニングルームはプロにも引けを取らない豪華さで、プロテインバーまである。学校行事も体育館が改装工事中のため入学式はオリックス劇場で、6月末の体育大会は京セラドームで行わるなど規模が非常に大きい。もちろん野球部も124人の大所帯だ。

中野が5本塁打と大爆発。打撃力が最大の武器

中野 翔哉(興国)

 今春は5試合戦って31得点、13失点。最大の武器は大量得点を狙える打撃力。秋も初戦から3戦連続コールド勝ち。冬の練習でも打撃を重点的に鍛えるためスイングの種類と量にこだわり、連続ティーやロングティーなど暇があればバットを振った。冬の間、木製バットを使うことは珍しくないが、興國の場合はシーズンインしてからも月〜木曜は木製バットでフリーバッティングを行う。

 そして今大会、一躍名を上げたのが長打力が武器の中野 翔哉(3年)。初戦から4試合連続計5本塁打を放ち、大会記録に並んだ。高校通算本塁打は6月20日の時点で14本。ベンチ入りは1年秋だから下級生の頃から本塁打を量産していたわけではない。この春、一気に飛躍した陰には智辯和歌山でも部長を務めた喜多隆志部長のアドバイスがあった。

「いいものは持っていたんですけど、気持ち的に受け身になっていた。初球の甘いところ見逃さず空振りしてもいいから振っていけ、と言いました」
 この指導で吹っ切れた中野は初戦の浪速戦でサヨナラ弾を含む2発を放つと、その後もアーチを連発。5回戦の上宮太子戦では昨年末に大阪選抜に選ばれた森田 輝(3年)からあわや新記録となる本塁打、スタンドインまで数十cmのフェンス直撃の三塁打を放ち、6番・高橋の犠牲フライでホームを踏んだ。

 しかし、これが唯一の得点。打線は自慢の爆発力を発揮出来ず1対3で敗れた。田中英樹監督は「上位で戦うためにはいいピッチャーからどう点を取るか。森田君はいいピッチャーですね。ピッチャーらしいピッチャー。ただ課題を持ってやっていたと思うんです。だから春のピッチングと夏のピッチングが同じとは思わない。その上での1点だから不満です」そこそこの投手、ではなく好投手からいかに点を取るか。夏へ向けての課題は明確だ。

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プロフィール

小中 翔太
小中 翔太
  • 1988年大阪府生まれ、京都府宮津市育ち。大学野球連盟の学生委員や独立リーグのインターン、女子プロ野球の記録員を経験。主なWebの寄稿は高校野球ドットコム。また、野球専門誌「Baseball Times」にて阪神タイガースを担当し、スポーツナビやYahoo!ニュースにも寄稿する。大阪、京都を中心に関西の球場に出没中。
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