今年の超高校級スラッガー10名を通算本塁打順でランキング!
ドラフト会議も近づき、具体的に名前が挙がる季節とった。
やはり人気となるのは超高校級スラッガーの存在だ。
今回は10名のスラッガーをピックアップし、通算本塁打順でランキングしていきながら、紹介したい。
10位 池田 陵真(大阪桐蔭)25本塁打
今年の高校生を代表するスラッガーといえば池田陵真ではないだろうか。中学時代にU-15代表を経験。入学当初からキャプテンになる素質があったようだ。
池田の魅力はやはりコンタクト力の高さ。変化球にもしっかりと対応し、高確率で安打を量産できる。特に大阪大会準決勝の本塁打はしびれるものがあった。
長所 高いコンタクト力 広い舞洲球場のスタンドに入れる圧巻のパワー
9位 阪口樂(岐阜第一)27本塁打
今年の高校生を代表する左のスラッガーだ。昨夏の岐阜大会の帝京大可児戦での2本塁打は驚いたファンも多い。その阪口の凄さを知るべく、岐阜第一のグラウンドでバックスクリーン弾を放った打撃は強烈だった。ただ2年秋以降の公式戦で目立った成績を残していない。それでも、早い時期から上司クラスが視察した情報を聞いており、潜在能力の高さを買って、上位指名する球団もあるのではないか。この選手を化けさせる打撃コーチの存在が不可欠ではないだろうか。
長所 本塁打になった時の飛距離が凄い
8位 前田銀治(三島南)31本塁打
今年のセンバツで急成長した姿を見せて話題となった大型スラッガーだ。強肩、さらに俊足で、走攻守三拍子揃った外野手として高く評価されており、調査書は11球団届いている。
長所 身体能力を生かしたパフォーマンスが魅力的
7位 田村俊介(愛工大名電)32本塁打
今年の高校生を代表する左のスラッガー。今年の高校生スラッガーで、これほどきれいな打撃フォームをしている選手もなかなかいない。中学時代から打撃フォームはきれいな選手で、フィジカルを強化して、打者としての凄みが増した。
長所 高校生随一といっていい打撃技術が魅力
6位 粟飯原龍之介(東京学館)33本塁打
今回挙げた選手の中でも成長度はNO.1といっていい選手だろう。中学時代は控え選手か9番打者。しかしストイックな取り組みで、初戦では11球団のスカウトが視察する選手となった。とにかく打撃フォームが実にきれいで、ロングティーや打撃練習を見ても素直にバットが出ている。
長所 突出としたフィジカルと高い打撃技術が備わったスラッガー
5位 前川右京(智弁学園)37本塁打
前川は37本塁打のうち、公式戦11本塁打をマークした実戦の強さ。なんといっても凄いのが打球速度。甲子園の2本のアーチはものすごい打球速度でスタンドインしていった。将来はどう打球の角度をつけていくのか、楽しみにしたい。
長所 恐ろしい打球速度でスタンドインさせるエグい打撃!
4位 村山亮介(幕張総合)38本塁打
村山もこの春から急成長した右の強打者で、明秀日立の金沢監督から学んだ打撃技術で、ライト方向にも本塁打を打てる。
長所 好投手からも逆方向に本塁打が打てる長打力が魅力
3位 松川虎生(市立和歌山)42本塁打
今年の高校生を代表する強打の捕手。178センチ98キロとこれほどの体格ながら、きれいにバットが回る打撃技術は素晴らしいものがある。
長所 体格に似合わず、きれいにバットが回る打撃技術の高さ
2位 吉野創士(昌平)56本塁打
今年の高校生スラッガーの中でも、細身ながら遠くへ飛ばせる打撃技術が魅力。スイング軌道が独特で、評価が分かれる。この選手を化けさせる打撃コーチに出会えることを期待したい。
長所 細身だけど、遠くへ飛ばす打撃技術!
1位 有薗直輝(千葉学芸)70本塁打
そして1位は有薗直輝だ。ダントツの70本塁打!コロナ禍がなく、通常通りの練習試合シーズンであれば、もっと本塁打を稼いでいたのでは?と思わせる選手だ。これまでの取材でも豪快な打撃を見せてくれた。今年の高校生で、1年目から二軍戦で本塁打量産も期待できる一人だ。
長所 圧巻の飛距離!パワーは世代NO.1!
(記事=河嶋 宗一)