夏はこのスーパー1年生たちに注目だ!厳選リスト25名!
夏の大会の楽しみの1つとしてあげたいのが1年生の活躍である。技術、体力も成熟しつつある2、3年生と混じりながら、上級生に負けないプレーを見せる1年生たち。今年も多くの1年生が出てきている。
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この夏注目の1年生・投手編
注目の1年生・森木大智(高知)
投手では森木大智(高知)がダントツだろう。高知中時代から最速150キロを計測するなど、メディアから大きく注目された逸材は四国大会でデビュー。5月下旬に開催された高知体育大会で最速148キロを計測し、順調に仕上がりを見せている。
また、仙台育英に進んだ伊藤樹、笹倉世凪の2人も注目だ。伊藤樹は1年生離れした完成度を誇る。東北大会では135キロ程度だったが、130キロ前後のスプリット、120キロ台のスライダー、カーブ、チェンジアップと球種は多彩でどれもしっかりとストライクを入れて投球を組み立てることができる。好調時には140キロを超えていくので、この夏から活躍を見せてくれそうだ。笹倉は140キロを超える速球を見せてくれているが、大会の結果は芳しくない。高いレベルで活躍するには速球中心の構成では通用しないと感じていることだろう。夏でも出番があるはず。
また東北大会準優勝の明桜の風間 球打も面白い。182センチ80キロと恵まれた体格から投げ込む速球は最速136キロだが、角度と威力を兼ね備えた速球は伊藤や笹倉にはない強みがある。輿石監督からの期待も高く、プロ入りした山口 航輝(千葉ロッテ)のような投手に育ってほしいと願っている。山口は怪我があったが、怪我がなければ、投手としてプロ入り出来る素材だった。果たして風間はこの3年間で、高卒プロ入りを狙える投手へ育つのか。
また関東大会でもマウンドに登った小泉 雄貴(山村学園)は130キロ中盤ながら、制球力が高く基礎がしっかりとした好投手。中央学院の細谷 怜央も高い素質を秘めた好投手だ。横浜の金井慎之介は親善試合・招待試合で少しずつ経験を積んでおり、140キロを計測するなど期待が高い。指先にしっかりと力が伝わったフォームで、高校3年間で150キロ近い速球を投げ込む可能性は十分に秘めている。また、細身の体型から130キロ後半の速球を投げ込む左腕・石田隼都も2年後には、140キロ後半を投げる可能性を秘めた逸材。健大高崎との練習試合では9回二死まで1失点に抑える好投を見せた。
明徳義塾中から高い注目を浴びた二刀流・田村俊介は愛工大名電へ進んだ。1年春から投手として活躍を見せており、この夏は背番号1をつけてマウンドに登る。また、名門・県立岐阜商で1年生ながら先発マウンドに登る左腕・野崎慎裕もこの夏、飛躍に期待がかかる。
近畿地区では小畠一心、西村王雅の智辯学園の1年生コンビに注目だ。小畠は185センチの長身から威力ある140キロ前後の速球を投げ込み、西村は回転数抜群の130キロ中盤のストレートを投げ込み、智弁和歌山打線を封じた快速左腕。夏でも2人の活躍が[stadium]甲子園[/stadium]出場のカギとなりそうだ。名門・市立和歌山で1年生からマウンドに登る小園健太も、滑らかな投球フォームから切れのある速球を投げ込む。
森木の登場によって注目されている高知県。各校にスーパー1年生が登場している。139キロ左腕・代木大和(明徳義塾)、141キロ右腕・板谷朋生(高知中央)は森木を脅かす存在となるのか。
■投手
風間 球打(明桜)
伊藤樹(仙台育英)
笹倉世凪(仙台育英)
森木大智(高知)
小泉 雄貴(山村学園)
細谷 怜央(中央学院)
金井 慎之介(横浜)
石田 隼都(東海大相模)
田村 俊介(愛工大名電)
野崎 慎裕(県立岐阜商)
西村 王雅(智辯学園)
小畠 一心(智辯学園)
代木 大和(明徳義塾)
板谷 朋生(高知中央)
この夏注目の1年生・野手編
注目の1年生4番・德丸天晴(智辯和歌山)
名門・仙台育英は伊藤樹、笹倉世凪の両投手だけではなく、野手では強肩と巧打を見せる木村 航大、軽快な守備を見せるショートストップ・渡邉旭も面白い。また、専大松戸の1年生・吉岡道泰は過去の専大松戸の左の強打者に遜色ないパフォーマンスを1年春で見せている。木更津総合の1年生・山中海斗もミート力が優れた左の巧打者。体力がつけば、強打も期待できる。
このままいけば、本塁打を量産するスラッガーになりそうだ。名門・横浜では強打を見せる18674、高い打撃力を見せる立花祥希の2人も夏から活躍が期待されそうだ。廣部嵩典(県立岐阜商)は秀岳館で活躍した廣部就平の弟。兄に負けない強打を見せている。
智辯学園の前川右京も巧みな打撃技術を誇る左のスラッガー候補。学年が上がるにつれて本塁打を量産しそうな逸材。
市立和歌山の4番に座る松川虎生もパワフルな打撃が魅力。強打の智辯和歌山打線でいきなり4番に据わった德丸 天晴はスイングの強さ、太ももの強さを見れば、別格の逸材だというのが分かる。長打力が注目されるが、外野からの返球も強く、強肩強打のスラッガーとしてどんな成長を見せるのか、注目していきたい。
1年生ながら春の県大会で12安打を放った根来亮凪(東洋大姫路)はどのコースにも対応できる打撃力の高さが光る。
■野手
渡邉 旭(仙台育英)
木村 航大(仙台育英)
吉岡 道泰(専大松戸)
山中 海斗(木更津総合)
18674(横浜)
立花 祥希(横浜)
廣部 嵩典(県立岐阜商)
前川 右京(智辯学園)
松川 虎生(市立和歌山)
德丸 天晴(智弁和歌山)
根来 亮凪(東洋大姫路)
文=河嶋 宗一