特色ある4つの学科2コースを設置する、福井県初の総合産業高校
■福井県初の総合産業高校
平成23年に大野東高校と勝山南高校が統合し開校した奥越明成高校。新しい時代のニーズに対応するため、特色ある4つの学科2コースを設置する、福井県初の総合産業高校だ。
奥越地区唯一の職業系高校として、工業、商業、家庭生活、福祉という幅広い分野の学科をそろえ、それぞれの学科の専門性をみがくことはもちろんのこと、中学生の皆さんの将来への夢や希望を実現するため、時には学科の枠をこえた学びにも対応できる総合選択制度も導入している。
今年で開校8年目を迎え、卒業生も800名を超え、奥越地域の産業や文化を担う人材として、大いに活躍している。
■先輩の借りを返せなかった大野戦
野球部は1年生9名、2年生10名、マネージャーの2名の21名の奥越明成。屋内練習場がないため、シーズンオフの間は校舎内や階段を使ってトレーニングをするなどして、春へ準備を進める。昨夏福井大会では、1回戦で大野高校と対戦し、1対2で惜敗した。新チームから『攻撃力、体の大きさ、自分たちの野球が出来た時の強さ』を武器に大会に臨んだが、初の公式戦である市長旗杯でも大野高校と対戦し、敗れてしまった。
その試合を主将の廣瀬楓真も、
「初回から最終回まで自分たちの野球ができないまま終わってしまいました。先輩たちと挑んだ夏の大会でも同じ大野高校に負け、先輩たちの借りを返したかったけど返せずにとても悔しかったです。」
と印象に残る試合としてあげるほど、悔いの残った試合であり、間違いなくこの冬のさらなるレベルアップの原動力となっている。
一方で広島カープに入団した玉村 昇悟投手と練習試合で対戦するなど、高いレベルの相手との戦いも廣瀬楓真主将の中では忘れられない試合となっている。
■冬のテーマはメンタルも鍛えること
甲子園出場を目標に、歴代の奥越明成高校野球部で最強のチームになるというテーマでスタートした奥越明成。現在は、身体を鍛えるのはもちろん、メンタルの強化をオフシーズンのテーマに、10種類の下半身を中心としたメニューを3分ずつローテーションして行うリズムトレーニングなどに取り組んでいる。
そんな奥越明成を支えてきた選手として主将の廣瀬は、自身と櫻田宏樹、廣瀨紳伍、明道健志の4人を攻守にわたってチームを支えてくれた選手として挙げた。この選手たちは春、そして夏に向けてもチームを支えるキーマンになる。さらに廣瀬は笹島淳聖のバットコントロールがすごい長所だという。これからも1番打者として粘り強いバッティングをすることに期待したい。
最後に奥越明成の廣瀬主将残り少ないオフシーズンへの意気込みを伺った。
「辛いオフのトレーニングをチーム全員で乗り切って、チーム力を上げます!」