2019夏・甲子園出場校応援曲ベストナイン
大阪代表・履正社の初優勝で幕を閉じた「第101回全国高等学校野球選手権大会」。高校野球ドットコム編集部では先日、独自の選考基準で同大会の「応援団賞」を選出しましたが、今回のコラムでは応援曲の「ベストナイン」を選出したいと思います。
なお、選出曲数は今大会のトレンドともなった「継投策」にも敬意を払い、投手は「中継ぎ」「抑え」部門で計3曲とし、全部で11曲としました。では、どうぞ!
投手(先発) 「星稜コンバット」星稜(石川)
力強い音量と最初に入る「星稜!」のコールが強打線のスイングを想起させる。サッカー応援にも用いられるオリジナルソング。
投手(中継ぎ) 「ザ・ホース」高岡商(富山)
全員で「縦ノリ」をしつつ、チームを鼓舞できる。曲と曲の間のつなぎに使うとさらに全体が引き立つ「いぶし銀」的良曲。
投手(抑え) 「オーシャンゼリゼ」鶴岡東(山形)
サッカーではJ1・ベガルタ仙台の得点テーマとして知られる名曲を甲子園に持ち込んだことで、得点時の余韻を際立出せた。
捕手 「Tのマーチ」東海大相模(神奈川)
柳沢慎吾さん「日本で一番長い始球式」でもお馴染みの有名ソング。「T・O・K・A・I、東海相模!」はもう少し聞きたかった。
一塁手 「星空のディスタンス」習志野(千葉)
40代以上の「アルフィー世代」が思わず口ずさんでしまう選曲。サビの部分までフル演奏してくれるのはかなりうれしい。
二塁手 「山田哲人のテーマ」履正社(大阪)
曲自体は東京ヤクルトスワローズの転用だが、同校OBの曲となれば、やはり尋常感が違う。1番・桃谷 惟吹選手の第1打席猛打もこれが原因かも?
三塁手 「必殺シリーズ」イントロから「西部警察」関東第一(東東京)
トランペットの独奏から一気にフル演奏に向かう流れが美しい。一気呵成な攻撃を繰り広げるイメージも沸いてくる。
遊撃手 「久我山一本」國學院大學久我山(西東京)
今大会最高の甲子園神曲。タッチの挿入歌「星のシルエット」のバラード調をアップテンポにしてしまった点は、これまでにない斬新な発想。
左翼手 「タイガーラグ」中京学院大中京(岐阜)
昨年は金足農(秋田)の決め曲だったが、今年は「ラッキー7」の大逆転テーマに変化。準決勝では「熱男!」ことOBの松田宣浩さんも口ずさんでしまったという噂も?
中堅手 「ジョックロック」智辯学園(奈良)、智辯和歌山(和歌山)
甲子園の智辯といえば、やはりこの曲。智辯学園と智辯和歌山では微妙に曲調が違うのも聴きどころ。
右翼手 「Gフレア」飯山(長野)
バス70台,・3,000人以上が詰めかけた初出場の情熱を表す曲。仙台育英(宮城)相手に先制を果たした時の声量は圧巻だった。
この11曲に限らず、私たちの心を動かしてくれたメロディーは数限りなくあります。選手、関係者の皆さん、そして吹奏楽部や応援団の皆さん、本当にお疲れ様でした。また、どこかの場所で皆さんにお会いできることを私たちも楽しみにしつつ、今大会のコラムを締めたいと思います。