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第24回 高校野球ラストステージから「大卒プロへ」走り出す糸川 亮太(立正大)の3日間2018年12月05日

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【目次】
[1]「高校野球最後の場」坊っちゃんスタジアムで
[2]残した結果、それ以上に高い周囲の評価
[3]尽きない向上心、目指すは「大卒プロ入り」

 2007年2月に首都圏から居を四国地区に移し12年目。「さすらいの四国探題」の異名を背に四国球界でのホットな話題や、文化的お話、さらに風光明媚な写真なども交え、四国の「今」をお伝えてしている寺下友徳氏のコラム「四国発」。

 第24回では12月1日(土)から3日(月)まで愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで開催された「侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿」で四国出身選手として唯一の参加となった糸川 亮太(立正大2年・投手・右投左打・171センチ73キロ・川之江<愛媛>出身)の3日間を、周囲の証言も交え紹介していきます。

「高校野球最後の場」坊っちゃんスタジアムで



侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿紅白戦で力投する糸川 亮太(立正大2年)

 「お久しぶりです!」

 12月1日(土)「侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿」初日の坊っちゃんスタジアム糸川 亮太(立正大2年・投手・右投左打・171センチ73キロ・川之江<愛媛>出身)は、私が真っ先にあいさつをしようとする前に、自ら足を運んでくれました。その胸には縦じまに「RISSHO」の筆記体。背には「17」の文字。川之江時代の2年12月には愛媛県選抜の一員として高苑工商を5安打完封。立正大でも1年時から登板を重ね、この秋は立正大の東都大学リーグ18季ぶり2度目の制覇に6試合登板2勝1敗・防御率1.98で貢献。そして明治神宮大会でも3登板で3勝・13回を投げ防御率0.69と圧巻の成績で胴上げ投手に輝いた右腕の、堂々地元凱旋です。

 私「坊っちゃんスタジアムはいつ以来だったっけ?」
 糸川「あの時以来ですね」
 私「そうか、あの時以来か……」

 そう。「あの時」とは春の県大会を制し第1シードに選ばれながら無念の初戦敗退に終わった2016年7月18日・第98回全国高校野球選手権愛媛大会2回戦のこと。糸川は春決勝戦で敗れたリベンジを期す松山聖陵に序盤撃ち込まれ、打線もアドゥワ 誠(現:広島東洋カープ)に1点しか奪えず。そして松山聖陵はこの川之江戦をステップに初の甲子園出場へ突き進んでいきました。そこで私はこう声をかけました。



川之江時代の糸川 亮太

 「高校野球がここで終わったんだから、今度はここを飛躍につなげる場所にしたいよね」

 これに「そうですね」と力強く答えた糸川投手。そうして2日目の紅白戦、彼は見事な投球で有言実行をやってのけたのです。

【次のページ】  残した結果、それ以上に高い周囲の評価

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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