カラダが栄養素を効率よく吸収するための組み合わせ!
前回は、「判断力を上げるのにオススメな食材!」について説明をしました。今回は、「カラダが栄養素を効率よく吸収するための組み合わせ!」を解説していきます。高校野球は2年半とタイムリミットがある中で結果を出さなければいけません。一番大切な身体作りにおいて食事は非常に重要なウェイトを占めています。食事の吸収力を上げるために組み合わせは非常に大切です。今回はNGな組み合わせと良い組み合わせを解説していきます。
意外!納豆と卵はNGな組み合わせ!?
納豆は卵と食べたいところだが….
昔から「うなぎと梅干」「すいかと天ぷら」など、食べ合わせがいわれてきました。これらはお腹を壊す悪い食べ合わせの代表。反対に、良い食べ合わせを知っていますか?良い食べ合わせとは、カラダが栄養を効率よく吸収できる組み合わせのことです。良い食べ合わせを知っていれば、それぞれの食材に含まれる栄養を最大限に生かし、相乗効果が期待できます。
良くある食べ合わせなのにNGな食べ物。
≪大根とニンジン≫≪トマトときゅうり≫
サラダにきゅうりとトマトは定番です。また、大根やニンジンが入っていても美味しいのですが・・・トマトや大根にはビタミンCが豊富に含まれています。しかし、生のきゅうりやニンジンに含まれるアスコルビナーゼには、ビタミンCを壊す作用があります。アスコルビナーゼは酸に弱いので、生で食べる時は、酢やレモン汁をかけたり、また熱にも弱いので、加熱しても良いでしょう。
≪レバーとみょうが≫
レバーには非常に豊富な栄養素が含まれていますが、みょうがと一緒に食べると、みょうがの苦味物質が胃腸の働きを抑えるため、レバーに含まれる栄養素の吸収を妨げてしまいます。
≪しらす干しと大根≫
この組み合わせも、定番中の定番ですが、しらすに含まれる必須アミノ酸「リジン」の吸収を、大根に含まれる「リジンインヒビター」が阻害してしまいます。美味しいけど栄養学的にはNGな食べ合わせなのですね。
≪納豆と卵≫
納豆に卵、これも多い食べ合わせですが・・・栄養が豊富な納豆には、ビオチンという皮膚の機能を正常に保ち、アトピー性皮膚炎を改善するなどの効果があるビタミンの一種が含まれています。しかし、卵白中に含まれるアビジンは、ビオチンの吸収を阻害してしまいます。以上、「食事は美味しく食べたい」とは思いますが、栄養のバランスを考えた時は、少し気をつけた方が良いかも知れません。
良い組み合わせで効率良く栄養を摂取
良い組み合わせ!
カロチン、ビタミンAには油をかけると吸収が良くなる!
カロチン・ビタミンAは油に溶ける脂溶性のビタミン。調理の際に油を使用したり、ドレッシングとしてかけるなど、油を一緒にとることで吸収が良くなります。ニラレバ炒めやほうれん草のソテーなどが良い例。カロチン・ビタミンAを多く含む食材はニンジン、ニラ、ほうれん草、小松菜など。油は植物油をはじめ、バターやオリーブオイル、ナッツ類などがオススメです。
カルシウムはタンパク質と一緒に摂取する!
タンパク質はアミノ酸で構成されていますが、その中でもリジンとアルギニンがカルシウムの吸収を促すといわれています。ひじき入り豆腐ハンバーグはヘルシーなうえ、組み合わせもバッチリ!!カルシウムを多く含む食材は切り干し大根、ひじき、歩小松菜、チンゲン菜など。タンパク質は動物性タンパク質の肉、魚、牛乳、卵などと、植物性タンパク質の大豆などがあります。
鉄分とタンパク質を一緒に摂取する!
貧血で悩むアスリートも多いのではないでしょうか。そんな人たちにオススメなのが、鉄を多く含む食品とタンパク質の組み合わせ。血液中の赤血球は鉄とタンパク質からできているため、両者を一緒にとることで赤血球の生成を促がし、貧血予防にオススメ。このことから鉄分が豊富で有名なプルーンはヨーグルトに入れて食べると良いといえるでしょう。鉄を多く含む食品はひじき、インゲン豆、プルーン、のりなどです。鉄分は胃腸の働きをよくしてくれるので他の栄養素の吸収も良くしてくれます。もちろんタンパク質の吸収も良くしてくれます。
糖質と一緒にビタミンB1を摂取する!
体内で糖質をエネルギーに変える働きをするのがビタミンB1。ビタミンB1がないと、糖質は脂肪となって蓄積されていきます。体内での燃焼を円滑にするために、糖質を摂る際はビタミンB1を一緒に摂るようにしましょう。ビタミンB1を多く含む食品は豚肉、玄米、大豆、コンブなどです。
食品の組み合わせを意識して摂取していけば、効率良く摂取でき効果も上がります。短期間で戦えるカラダを創っていくためには必要な知識と言えます。
■ タンパク質と鉄分を手軽に摂取しておくのにオススメな商品はこちら
文=久保 翔平 (カラダツクル株式会社代表取締役)