山梨県立都留高等学校(山梨)
都留高校集合写真
都留ワクワク大作戦!
山梨県大月市にある山梨県立都留高等学校は、1952年、2007年と過去2回の甲子園出場経験のある古豪。主なOBは千葉ロッテのクローザーとして活躍し、通算228セーブをあげた小林雅英氏(現・千葉ロッテ投手コーチ)です。都留高校の練習グラウンドは、他の部活と共用となっているため、野球部は半面を使って練習をしています。なので週に1回程度は大月市営球場で練習を行ったり、室内練習場やトレーニング場を使用するなど、様々な工夫をしながら練習に励んでいるそう。特にエンドレスバントと呼ばれる、1ヶ所のマシンを早い球速に設定して全員連続で成功するまで終わらないという、バント練習がチームの名物練習です。全員で取り組むことで、バントの技術だけでなく都留チームの輪も強くなっていくとのことです。
現在の部員数は3年生14人、2年生3人、1年生9人、全26人で活動しています。副主将の東山 峻選手にチームのウリを訪ねると、ウリの一つにボトムアップ方式での練習をあげました。「自分達で運営することにより主体性が高まり、社会性を磨けるだけでなく、野球の結果も予想以上の結果を出す可能性があります。『全員リーダー制』で選手一人一人に役職があり、日々の練習では各部門ごとに練習計画等を行っています。」とそれぞれが責任感を持って取り組んでいるのだそう。
ボトムアップ方式でのバーベキューも行われ、選手達でやることの楽しさ、奥深さ、全てが野球に繋がっているという意識で行い、食材の準備から計画、片付けまで全て選手の手で、大人に頼ることなく行ったというエピソードも教えてくれました。
二つ目のウリとしてはバッティング面を挙げています。冬はバッティングを課題とし、バッティングリーダーの桒原 永佳選手を中心に質の高い練習をしてきたといいます。そして三つ目のウリに、「都留ワクワク大作戦」を教えてくれました。その心は「野球では勝ったり、活躍したりする『楽しさ』がありますが、上手くいかなくて『辛く、苦しい』時もあります。しかし、前向きに考えて様々なことを楽しむことを大切にし、常にワクワク感を持って練習や試合に臨むことを意識しています。」とのこと。
春の大会では、好投手を擁するチームに打ち勝ってベスト4に進出。しかし準決勝の日本航空戦で出てしまったエラーはこのような舞台をイメージした練習ができていなかったからだと振り返り、夏に向け上の舞台での緊張感をイメージした練習に励みます。
この夏は都留のキーマン、プレーでチームを引っ張り思い切りの良い安富 大貴選手、内に秘めた思いを試合で爆発させるチームのナンバー1選手可知 祐希選手、流れを変える一打に期待ができるチームのムードメーカー和田 多門選手、そして都留全選手の活躍に期待です。
その中でも特に、春は控え選手だった選手が新たな力をチームに注いでくれることを期待したい。夏に向けて高校野球人生が最後という気持ちが全面に出ていて、春はサポートなどをしたり、私生活でも野球に繋げようと努力できている。そんな選手達が、この夏の大会で流れを変えるプレーをしてくれることでしょう。
最後にこの夏はチームにとってどんな『夏』にしたいかを東山副主将に伺うと、「チームの合い言葉は『1戦必勝』なので、常に高みを目指すチャレンジャーとして、貪欲にチーム全員で戦っていきたい。」と意気込みを語ってくれました。
チーム一丸となって一戦必勝!
中野一貴選手
ここからは都留の3年生、和田選手と中野選手にお話を伺いました。
Q. 高校野球の魅力ってなんだと思いますか?
和田 多門(以下「和田」):小、中学校の時に比べ、野球について深いところまで知ることが出来るので、より野球を楽しむことが出来るというところです。
中野一貴(以下「中野」):チーム全員で助け合って勝利を手にするところです。
Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!
最高の夏に!柏木監督からメッセージ
■柏木 洋和監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなチームを作り上げてきましたでしょうか。
ボトムアップ方式で自主性・主体性を大切にしてきました。練習メニュー、練習試合、公式試合でのスターティングメンバー、交代要員、そして公式戦の背番号も選手で決定し運営しています。そういった自分たちでやることで得られる力を試合に繋げています。
Q. 最後の夏に燃える3年生、また1・2年生へ何かメッセージをお願いします。
高校野球はいましか出来ません。終わった時にどうありたいか自分で明確にイメージしてその日の練習をして下さい。最高の夏になることを祈念しています。
柏木洋和監督、都留高校野球部の皆様、ありがとうございました!