県立長野商業高等学校（長野）
1900年に学校が創立し、2015年には創立115周年を迎えた長野商業高等学校。商業科と会計科の2つのコースがあり、商業学習の実践的な活動として全国的には珍しい模擬株式会社「長商デパート」が秋に開催されています。そこでは生徒と職員を株主として運営し、生徒自らが企画、運営、販売に至るまで行っています。
また、校内行事だけでなく部活動も盛んで、野球部は春夏合わせて11回の甲子園出場を誇る名門校で、最高戦績は全国ベスト4という好成績を収めています。OBにはオリックスバッファローズのエースとして活躍する金子 千尋投手らがいます。戦前からプロ野球を輩出し、長年安定した成績を収めています。チームワークが良くまとまりのある長野商ナインにこの冬の抱負を伺いました！
チーム基本情報を紹介！
■長野商業高校の小池 巧君（学年：2年/役職：主将）にお話を伺いました！
Q. 部員は何人いますか？
1年生が21人、2年生は41人の合計62人います。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
学校から徒歩10分のところに、野球部専用のグランドがあります。
今年のチームについて
練習に励む選手たち（県立長野商業高等学校）
Q. 今年のチームのウリ（セールスポイント）を3つ教えてください。
まとまり、チームワーク、そして集中力です！
Q. まとまりやチームワークはチーム力として大きな力となりますね。では、このオフシーズンの目標は何ですか？
チーム全員で競争することです。
Q. オフシーズンの練習で名物練習はありますか？
週4回のトレーニングです。
Q. 週に4回もトレーニングはきついですね。では、この冬が終わって迎える春夏はどんな目標を抱いていますか？
この仲間たちと一つでも多く試合をすることです！
秋の大会を振り返って
Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか？
自分たちのレベルを教えてくれた大会でした。
Q. 県大会を制し、北信越大会ではベスト4と素晴らしい成績を残しましたが、大会を通じて「このチームはすごかった！」という対戦相手はいますか？
福井工大福井高校と佐久長聖高校です。両校とも対戦してみて力の差を感じました。
Q. とはいえ、長野商も高いレベルで試合をしていますが、チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください！
井澤 達哉と久保田 仁、小林 千紘、宮澤 剛人です。4人とも毎試合、相手チームの情報を集め、分析してくれました！
Q. 続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。
チーム全員です！夏は、ベンチ選手、スタンドが一体となって、長商旋風を巻き起こします！
Q. 2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか？
自分と戦い、仲間と競い合い、個人としてもチームとしても、強くなる冬にします！
主将のチーム全体に対する熱い思い、チーム力の高さが伝わってきました！ありがとうございました！
ここからは、長野商業の太田 景将君、峰村 大地君の副主将コンビにお話を伺います！
室内練習場で練習に励む選手たち（県立長野商業高等学校）
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか？
太田 景将（以下「太田」）：甲子園という夢があるところです。
峰村 大地（以下「峰村」）：子どもからの夢である甲子園があるからです。
Q. 甲子園は球児みんなの夢で素晴らしいものだと思います！ではこの冬はどんな風に過ごしていきたいですか？
太田：どこの高校にも負けない冬にしたいです。60人での9つのポジション争いをします！
峰村：チーム内での競争の中で、個々の能力アップを目指します。
Q. では、野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください。
太田：5ずの力で、「 ひかず、ひるまず、あわてず、あせらず、あきらめず」です。
峰村：なにくそ魂です。
Q. 最後に『自分はここまで成長するぞ！』と、いう熱い宣言と夏までの目標をお願いします。
太田：自分は副主将という立場ながら、まだチーム力を上げる人間になれていません。まずはこの厳しい冬でチーム力を上げたいです。自分は昨年13番でしたが、絶対に夏に一ケタをもらいます！そして、甲子園に乗り込みます！
峰村：秋まで4番を打たせてもらっていましたが、まだまだ頼りない打者だったので、チーム全員から信頼される4番になります。そして春の大会、北信越に行き、福井工大福井にリベンジしたいです。夏は必ず甲子園で一勝し、校歌を歌います！
太田君、峰村君の熱い思いがひしひしと伝わってきました！ありがとうございました！
指導者が語る！このチームの強み
■池田 剛幸監督に質問！
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマをもってチームを作り上げてきましたか？また、この冬の寒い時期はどんなテーマをもって練習していますか？
チームスローガンの”心磨体鍛技極運頂”の運頂・運を頂くの部分を強く意識したチーム作りをしてきました。
1年目ベスト4、2年目準優勝を踏まえて、3年目の取り組みとして、運を頂くための正義感、｢妥協しない・妥協させない・妥協を見逃さない｣を合い言葉にグラウンドを中心に環境整備、ものを大切に使う、整理整頓に力を入れてきました。
ちなみに、新チームは1週間、1日8時間無言で、石拾い草取り等の環境整備をして秋の大会に入りました。
Q. 1週間無言で環境整備ですか、恐れ入りました。では、最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ、一言お願いします！
長野商業の冬の練習は、どこのチームよりも突出したベストトレーニングです。練習メニュー、練習環境、練習意識に誇りとプライドを持って、ベスト・オブ・トレーニングを作り上げよう。
夏に強い長商、逆転の長商、奇跡の長商の原点はこの冬にある。
｢踏まれても、根強く忍べ道芝よ、やがて花咲く春のくるらん｣
池田監督、ありがとうございました！チーム力が高く全員の力で甲子園出場を目指す長野商業の一冬超えた活躍に注目です！
