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第10回 東北地区記者・高橋 昌江氏が選ぶ今年のベストゲームTOP52015年11月22日
【目次】
[1]5位:第97回山形大会準々決勝 山形中央vs山形城北 / 4位:第97回岩手大会決勝 花巻東vs一関学院
[2]3位:第97回選手権大会準々決勝 仙台育英vs秋田商 / 2位:第97回青森大会決勝 三沢商vs八戸学院光星
[3]1位:第97回選手権大会決勝 東海大相模vs仙台育英
今夏の甲子園では、仙台育英が26年ぶりとなる決勝進出を果たした。第1回大会で秋田中が決勝に進んでから100年。近年では、花巻東、光星学院(現八戸学院光星)など、東北勢にとって春夏11度目の頂点への挑戦だった。一時同点に追いつき、ボルテージが上がった試合展開だったが、東北勢の夢はまたも敗れた。結果として悲願達成はならなかったが、“その時”が近いことも予感させた。この決勝に限らず、今年の東北地方は、特に夏において劇的な試合が多かった。
5位:第97回山形大会準々決勝 山形中央vs山形城北
昨秋、今春と東北大会に出場した山形城北は初の甲子園出場を視野に入れていた。一方の山形中央は昨夏を含め、2010年センバツを皮切りに春夏合わせて4度の甲子園出場がある。しかし、今年のチームの戦績は、甲子園帰りだった昨秋は県大会準々決勝で鶴岡東に敗れ、今春は3年ぶりに地区予選敗退で県大会出場を逃していた。
試合は、山形城北が1回表に敵失で1点を先制したが、その裏、すぐさま山形中央が反撃。二死一、三塁で右打ちの5番・高橋 稜佑が右中間に逆転3ランを放った。今年のドラフト会議で広島から指名された4番・青木 陸が敬遠された直後の、逆方向への見事の一発だった。
両校ともエースが完投しているが、山形中央・佐藤 僚亮は山形大会直前に、左手首にヒビが入るケガを負っていたと大会後に知った。初回にミスで1点、8回には2ランを浴びたが、状態を考えれば、3回から7回まで無安打投球だったことは及第点だ。(試合レポート)
4位:第97回岩手大会決勝 花巻東vs一関学院

花巻東・高橋 樹也(写真は春季東北大会にて)
延長13回の激闘
勝てば甲子園、負ければ終わり——。地方大会の決勝の勝敗は天地ほどの違いが出る。今夏の岩手大会決勝は、秋季県大会優勝の花巻東と春季県大会優勝の一関学院が顔を合わせた。プロ注目左腕・高橋 樹也を筆頭に複数の投手陣をそろえる花巻東。対する一関学院は左右の2枚看板をそろえ、5年ぶりの聖地を狙っていた。春季県大会では、やはり決勝で対戦しており、2対0で一関学院に軍配が上がった。夏の決勝も最小得点での接戦になるだろうと思われた。しかし、予想に反して、試合は乱打戦となった。
6回を終えて、7対7の同点。8回に花巻東が勝ち越したが、その裏、一関学院はすぐに追いついた。8対8で延長に突入。延長13回表、花巻東は一死二塁で主将の佐藤 唯斗が中前に適時打を放って決着をつけた。投げては、エース・高橋が16安打、9四死球とボロボロになりながらも完投した。
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- 高橋 昌江
- ■ 生年月日:1987年3月7日
- ■ 出身地:宮城県栗原市(旧若柳町)
- ■ 宮城県仙台市在住のフリーライター
少年野球からプロ野球まで幅広く“野球”を取材し、多方面に寄稿している。 - ■ 中学校からソフトボールを始め、大学2年までプレーヤー。大学3年からはソフトボール部と新聞部を兼部し、学生記者として取材経験を重ねる。
ソフトボールではベンチ入りはできなかったものの、1年と4年の2回、全日本大学女子ソフトボール選手権大会で優勝を経験した。
新聞部では何でも取材したが、特に硬式野球部の取材をメインに行っていた。最後は明治神宮大会準優勝を見届けた。 - ■ ソフトボール部の活動から得た「人間性、人間力」を軸に「どう生きるか」を考えている。
- ■ 野球が好きというよりは、野球の監督・コーチ・選手・関係者と話しをして、聴いたこと、感じたことを書いて伝えることが好き。“野球”については、常に勉強中。
- ■ 【言葉には、力がある】が信念
- ■ 取材時の持ち物は「気持ち、熱意、真心、笑顔」。
- ■ 愛読書はデール・カーネギー『人を動かす』など自己啓発系が多い。
- ■ 『高校野球ドットコム』にて「みとのく便り~心の高校野球~」好評連載中!!
- ■ ブログ:「今日も青空の下で、笑顔を咲かせる」(高橋昌江オフィシャルブログ)
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