県立普天間高等学校(沖縄)
沖縄県宜野湾市にある沖縄県立普天間高校は、地区でもトップクラスの進学校。勉強にも部活にも精一杯取り組む姿勢が地域からの支持を集めています。そのため地域やOB・OGの方々の結びつきが強く、野球部の夏の大会では他の部活の生徒も含め、毎年何百人と球場に詰めかけての大応援となります。
その野球部は、全国大会にも出場経験あり。第7回明治神宮野球大会、第26回和歌山国体、第43回選抜高校野球大会と、3度の出場を果たしています。
現役生は、今年の春季大会では1回戦で沖縄尚学に1対4と敗れはしたものの、二桁10安打を記録。この大会3位となった沖縄尚学に引けを取らない攻撃力を見せました。
応援してくれる方々を、甲子園出場という結果でさらに熱くしたい!と燃える普天間野球部を主将の渡名喜 守哉君に紹介していただきましょう!
チーム基本情報を紹介!
■ 普天間の渡名喜 守哉君(学年:3年/役職:主将)にお話をうかがいました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が38人、2年生が24人、3年生が26人の合計88人です!
Q. 大所帯ですね。平日の練習時間は何時から何時までですか?
16時15分から19時までです!
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
月・火曜日はグラウンドが使えません。木・金曜日は16時15分から17時45分まで半面しか使えません。全面使えるのは水曜日だけです。
グラウンドが使えない時は中庭などの空いたスペースでトレーニングや基礎練をします。ちなみに休日は、サッカー部とソフト部と一緒に3~4時間のローテーションで使用します。
細かく決まっているのですね。
今年のチームについて
エースの與那原 大剛投手(県立普天間高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「絶対的エースの存在」「守備からのリズムづくり」そして「勝気!!」です!
Q. 夏へ向けてどんなことを課題においていますか?
守備ではミスゼロを目指しています。打撃では、色々な練習方法を取り入れて、幅広く行っています。全体的に守備や最低限の走塁は出来るようになり、ピンチにも強くなりました!
Q. 頼もしいですね!春季大会を振り返ってみていかがでしたか?
中盤までは優勢だったのですが、チャンスでのバントミスでリズムを崩したり、守備ではエラーからの4失点などがありました。ミスゼロを目指し取り組んでいます!
Q. 選手たちの間で取り決めや約束事はありますか?
授業終了後、20分以内に清掃をして練習開始。しかも、時間を無駄にしないように、清掃場所から部室まではダッシュ!!
Q. 時間厳守で効率化を図っているのですね!野球部で結束があるなと感じたエピソードはありますか?
実は昨年、先輩たちの夏が終わり、新チーム開始の時に、現3年生の仲間たち10名が退部をしました。残った26人でミーティングを重ね、今ではこの仲間たちは本当に結束があると思います。
打線の主軸・浜畑 維選手(県立普天間高等学校)
Q. 袖を分かった仲間も、残った仲間も大切にしたいですね。そんな仲間たちと共に、どんな夏にしたいですか?
普天間高校は毎夏応援が凄くて、野球部以外の生徒も応援Tシャツを着て何百人と応援に来てくれます!そんな団結力の強い普天間高校を「甲子園」という結果で盛り上げ、さらに熱い熱い夏にしたいです!
Q. ありがとうございます!では、このチームのキーマンを教えてください!
投手の與那原 大剛は最速145km/hを誇る絶対的エースです。
正捕手の自分、渡名喜 守哉は守備での存在感は大きいと思っています。
髙良 雄士はベースランニングのタイムが県内ナンバーワンの快速です!
浜畑 維は強打と雰囲気を持っている打線の軸です。
ありがとうございました!
ボールを使った試合前のアップトレーニング(県立普天間高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
上地 練(以下「上地」):気持ちが前面に出せるところです!
新垣 翔太(以下「新垣」):負けたら終わりの高校野球でしか味わえない緊張感の中でプレーできるところです!
Q. 一番好きな練習はなんですか?
上地:内野の基礎トレーニングです。
新垣:ティー打撃です。
Q. では、キツイと感じる練習はなんですか?
上地、新垣:走ることです…
ベースランニングのタイムが県内ナンバーワンの髙良 雄士選手(県立普天間高等学校)
Q. 答えが揃いましたね!さて、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?
上地:日大三ですね。打線の凄さ、東京覇者はどのような雰囲気なのかを感じてみたいです。
新垣:沖縄尚学です。春季大会の初戦で対戦し負けたので今度はリベンジしたいですね!
Q. 憧れのチームと対戦するとなったらワクワクしますよね。一番好きな応援歌はなんですか?
上地:「あらしょー音頭」です!
新垣:「タイガーラグ」です。
Q. 両方ともアガりそうな曲ですね!それでは最後に、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉はなんですか?
上地:「成し遂げるまでは何事も不可能に思えるものである」!
新垣:「勝気」です!
ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■知念 正仁監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなチームを作り上げてきたのでしょうか?
「自主・自律」常にこの言葉を言い聞かせて選手たちと向かい合ってきました。「人から与えられた力と自発的に与えられた力。同じ力でも後者の方が本物の力となる。」この言葉を基に、日頃の練習メニューも基本的には選手たちが自ら考えて行っていて、練習後のミーティングにも私はあまり口を挟まないようにしています。
Q. 先生としては忍耐が要りますね。
ええ。でも彼らに話す機会を多く与え、自分の考えを自分の言葉で仲間に届けて欲しいという思いからです。受け身の練習では自発的な言葉は出てきません。1日をどういう意識で過ごしたのか、個々に対してしっかり耳を傾け、言葉かけを適宜行えるように努めています。
それと、勝負を決める場面のバッターボックスでは、ベンチに依存する選手ではなく、「自分が絶対決めてやる」という強い気持ちで打破できる選手になって欲しいと常々話をしてきました。
最後の夏を目前にし、少しずつではありますが、「自立」した選手が増えてきていると実感しています。その精神力をもとに培われた力を、夏の大会で思う存分発揮し、躍進できるように臨んでいきます!
ありがとうございました!チームの躍進を期待しております!