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龍谷大学付属平安高等学校(京都) 【近畿地区代表】

2013.11.15

第44回明治神宮野球大会 チーム紹介 龍谷大付属平安高等学校(京都) 【近畿地区代表】

龍谷大学付属平安高等学校近畿地区・京都11年ぶり3回目

チーム紹介

     近畿大会では4試合中3試合で二桁安打、チーム打率.3割5分7厘の成績を残した。打撃には自信をもっている。

     攻撃では1番の徳本 健太朗の足がまずは武器になる。出塁すれば盗塁を仕掛けるなど、積極的に次の塁を狙っていける選手だ。近畿大会準決勝(2013年11月02日)では2番に左打者の大谷 司を置いた。原田監督は相手だった履正社の先発投手を読んだ上でこう話した。「足のある1番の徳本が出れば、今日は走れる。左バッターの大谷を2番に置いて大きく構える。(配球が)外中心になるので、キャッチャーにとっては投げづらくなる。となると、内が主体になるので、徳本が走って大谷が引っ張る。そういうゲームプランでした」。この作戦が当たり、決勝(2013年11月04日)でも同様のオーダーを組んだ。結果的に8番に下がった石川 拓弥が活躍したことも忘れてはいけない。調子だけでなく、相手チームの特性を読んでゲームプランを練る原田監督の采配にも注目だ。

     3番の姫野 大成は準々決勝(2013年10月26日)で貴重な一発を放った。そして4番には頼れる主将である河合 泰聖が座る。

     ランナーコーチは一塁を辰己 大輝、三塁を佐々木翔斗が務める。

     守りの要であるキャッチャーの髙橋 佑八は夏もレギュラー。河合、石川ら今年春の選抜(第85回選抜高校野球大会)を経験した選手が投手を支える。

投手紹介

     絶対的な柱がおらず、不安要素が多かった投手陣は、1年生左腕の高橋 奎二が近畿大会で台頭した。ケガで京都府大会での登板は一度もなし。だが原田英彦監督が初戦で先発に抜擢すると、9回途中まで無失点に抑える好投。準々決勝でも「行けます」と指揮官にアピールをすると、強打の智辯学園を相手に6回途中まで投げて1失点に抑えた。結局近畿大会全4試合で先発し、原田監督も柱として期待するまでに成長した。「去年のエースの福岡(福岡 拓弥)さんを意識しています」という足を高く上げる独特のフォームが特徴。球速は130キロ台中盤で、カーブとスライダー、チェンジアップが持ち球。今大会では近畿大会での17番から11番の背番号に変わってマウンドに上がる。

     同じ左腕の犬塚 貴哉は準決勝と決勝でリリーフ。こちらも足を高く上げるフォームで、カーブとスライダーを持つ。
    背番号1の中田 竜次は右腕。初戦と準々決勝でリリーフした。右アンダーハンドの田丸 由羅、京都府大会で背番号1を背負った湊 耀一も控える。

公式戦11勝0敗

  勝ち上がり   相手
京都府一次戦 1回戦 6-0 京都廣学館
2回戦 9-0 同志社
代表決定戦 11-1 京都すばる
京都府二次戦 2回戦 8-1 京都学園
準々決勝
11-2
京都翔英
準決勝 11-1 西城陽
決勝
10-5
福知山成美
近畿大会 1回戦
5-0
近江
準々決勝
2-1
智辯学園
準決勝
11-7
履正社
決勝
6-4
智辯和歌山

近畿大会での登録選手(◎:主将)

背番号   名前 学年 身長 体重
1 中田 竜次 2 171 67
2 髙橋 佑八 2 175 70
3 河合 泰聖 2 169 69
4 姫野 大成 2 174 68
5 常 仁志 2 165 65
6 石川 拓弥 2 172 61
7 中口 大地 2 170 68
8 德本 健太朗 2 177 68
9 大谷 司 2 188 80
10 犬塚 貴哉 2 179 68
11 湊 耀一 2 173 65
12 横山 裕也 2 176 70
13 古川 徳良 2 173 70
14 辰己 大輝 2 173 70
15 岩下 叶夢 2 177 66
16 佐々木 翔斗 2 165 60
17 高橋 奎二 1 176 62
18 田丸 由羅 2 165 65
記録員 内藤 敬大
監督 原田 英彦
部長 森村 俊輔

決勝でのオーダー

ポジション 名前
德本 健太朗
大谷 司
姫野 大成
河合 泰聖
中口 大地
髙橋 佑八
常 仁志
石川 拓弥
高橋 奎二

■高校別データ:龍谷大平安

(文・松倉 雄太

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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