オリ茶野、西武岸…… 徳島インディゴソックス・岡本哲司監督が語る「NPBで活躍するOBの共通点」
徳島インディゴソックス時代の岸 潤一郎・茶野 篤政
昨年、四国アイランドリーグplusで四国制覇を達成し、11年連続ドラフト指名を成し遂げた徳島インディゴソックス。22年から指揮を執る岡本哲司監督が、選手たちに求めるのは「意識の高さ」だ。
2月17日に行われた西武B班との交流戦で、2019年に41盗塁を記録し、自身2度目となる盗塁王で優勝に貢献した金子 侑司外野手(立命館宇治-立命館大)が1番・センターで出場。1打席目の初球を捉えた打撃に岡本監督は”凄み”を実感したという。
「実績がある選手だけに、初球から鋭いスイングで強い打球を放っていた。そこに対して、『なぜ打てるのか』と捉えることが徳島の選手に求められている。どうしたら高いレベルに追いつけるのか、結果を残すためにどうしたらいいかを選手達自身が意識するように引き上げていきたい」
高いレベルのプレーを前にどう感じるかが、選手の結果に結びつく。監督自身も「目指すべき場所を確認することができた」と語るほど、チームにとって収穫の多い試合となったという。
「意識の高さ」は過去に指名された徳島OBにも共通する点だと話す。実力だけでない、野球に対する姿勢が、ドラフト指名に繋がると評価する。
「オリックスの茶野 篤政外野手(中京-名古屋商科大・2022年ドラフト育成4位)や、西武の岸 潤一郎外野手(明徳義塾-拓殖大中退・2019年ドラフト8位)といった、一軍に出場している選手たちは野球に対する意識が高い」
「特に茶野は練習から音を上げず、苦手な部分を常に取り組んでいた。昨年横浜に5位指名を受けた井上 絢登内野手(久留米商-福岡大)も同じく苦手な部分を徹底して行うなど、練習から高い意識を持ってトレーニングに励んでいた。そうした姿勢を現役の徳島の選手も見習って、ひた向きに努力して欲しい」
実際、井上は過去のインタビューで「スイング軌道が悪かったので、体の使い方を1年間かけて教えてもらいました」と、10種類のティーバッティングを毎日500スイング以上こなしていたと明かしている。こうした努力の積み重ねが、選手たちにとってもNPBへの近道となっているのだ。
現役の徳島でも、キャプテンの寺岡 丈翔外野手(東福岡-福岡大)を筆頭に意識の高い選手が増えていることを実感しているという。17日の西武戦は岡本監督が求める「意識の高さ」を体験する最高の機会となったに違いない。
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