タイガースジュニアvsホークスジュニア
タイガースJr.の1番・遊撃手が逆転グランドスラム!投手交代の初球をフルスイング
逆転の満塁本塁打を放ったタイガースジュニア1番・中谷 英太郎(香櫨園ファイターズ)
<NPBジュニアトーナメント:タイガースJr.4ー2ホークスJr.>◇27日◇横浜スタジアム
「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2022」が27日、開幕した。横浜スタジアムの第3試合ではタイガーズJr.がホークスJr.を4対2の逆転勝ちで下して、初戦勝利を収めた。
タイガースJr.は0対1の1点ビハインドで迎えた2回、2死満塁の好機に1番・中谷 英太郎内野手(香櫨園ファイターズ)が左翼フェンスを越える満塁弾を放ち、逆転に成功した。
この回は無死満塁の好機を作ったが、ホークスJr.の先発・古賀 京之介投手(那珂川マリナーズ)が粘りの投球をみせ、2人が連続で凡退した。ここでホークスJr.は2番手に山崎 寛太投手(下広スターボーイズ)を送ったが、その初球を中谷がフルスイングし寒空の横浜スタジアムにアーチをかけた。
「甘い球が来たら初球から打とう」。腹を括って打席に入った。狙い通り、真ん中に来た球を豪快に振り抜いた。今大会から使用バットの制限があり、ウレタン製やカーボン製の複合バットなど「飛ぶバット」の使用ができなくなった。普段はウレタン製のバットを使っていたというが、金属バットに持ち替えても自慢の長打力を発揮した。
グランドスラムは「何回もあります」と答えるもプロが使う球場での1発は格別だった。チームを率いる上本 博紀監督(広島広陵ー早稲田大ー阪神3位)も「日頃の姿を見ていたので、打ってくれると思っていました」と、試合前の時間には真っ先に相手投手のタイミングをとりながら打席に備える姿勢など、タイガースJr.がテーマにしている「準備」を体現している選手だという。
遊撃手としても内野陣を牽引。背番号「6」を選んだ理由は、「ショートらしい番号だから」。参考にしている選手は巨人の坂本 勇人内野手(光星学院出身)という。
タイガースJr.の「1番・遊撃手」には大舞台でも初球からフルスイングする度胸とパンチ力がある。
(取材=藤木 拓弥)
[page_break:帆足監督も「天才」とセンスを認めるホークスJr.の4番 先制打に「少し大きめ」の熱男ポーズ]帆足監督も「天才」とセンスを認めるホークスJr.の4番 先制打に「少し大きめ」の熱男ポーズ
熱男ポーズを見せるホークスジュニア4番・大庭 章生(立岩クラブ)
<NPBジュニアトーナメント:タイガースJr.4ー2ホークスJr.>◇27日◇横浜スタジアム
「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2022」が27日、開幕した。[stadium]横浜スタジアム[/stadium]の第3試合で登場したホークスJr.はタイガーズJr.に2対4で逆転負けを喫し、初戦勝利とはならなかった。
ホークスJr.は初回に先制した。2死二塁の好機に4番・大庭 章生内野手(立岩クラブ)が外角の球を左翼線へうまく運んだ。「きれいにレフト方向へ打つことができた」と満足の一打だった。
チームを率いる帆足 和幸監督(三井ー九州三菱自動車ー西武3位)も打撃技術は「天才」とセンスを認める。「打席での雰囲気がある」と大器を予感させる逸材で、守備に不安があったものの、「4番・一塁手」のスタメンに抜擢した。
自身の持ち味については「狙った球をしっかりとらえること」。ソフトバンクの柳田 悠岐外野手(広島商出身)を目標にしている。
二塁上ではお馴染みの「熱男」ポーズも見せた。スタンドには来季から巨人でプレーする松田 宣浩内野手(岐阜中京出身)の姿も。長男・一冴選手(ポルテベースボールクラブ福岡)がメンバー入りしており、ジュニアチームの勇姿を見守っていた。
「熱男」の元祖が見守る中、初回から飛び出した「熱男ポーズ」は古澤 勝吾コーチ(九州国際大付ーソフトバンク3位)の提案だった。「ヒットを打ったら小さく『熱男』、ホームランを打ったら大きく『熱男』」をやることをチームで決めていたという。先制の適時二塁打には「少し大きめ」の熱男ポーズでベンチの声援に応えた。
次の試合は全力の「熱男ポーズ」を期待したい。
(取材=藤木 拓弥)