近大附vs大阪商大堺
近大附の147キロ左腕 力と技を兼ね備えた投球で1安打完封
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<第104回全国高校野球選手権大阪大会:近大附2-0大阪商大堺>◇26日◇5回戦◇くら寿司スタジアム堺
大阪大会では5回戦を迎え、実力校との対決が増えていく。大阪商大堺と近大附の対決は期待通りの好勝負となった。
近大附の最速147キロ左腕・西平 晴人投手(3年)は振り下ろす投球フォームが持ち味の投手だ。177センチ、84キロと「ガッシリ体型」の投手で、今年の5月の練習試合では最速147キロをマークしたという。直球のスピードアップは徹底したウエートトレーニングとフィジカル面を強化した成果だった。
力強い腕の振りから繰り出す常時130キロ〜136キロ(最速140キロ)の直球は威力があり、対角線に切れ込む。120キロ前半のスライダー、チェンジアップ、カーブも切れがよく、要所で三振を奪うことができる。この日に限ってだが、同じ球場で投げた大阪桐蔭・前田 悠伍投手(2年)よりは、威力のある直球を投げていた。多少、ボール先行になっても、しっかりとカウントを整える制球力の高さがあり、強い球を投げ込んで着実に打ち取っていた。
一方、大商大堺の武田 桜雅投手(3年)も、ノーワインドアップから始動し、コンパクトなテークバックから常時120キロ後半〜133キロ程度の直球を両サイドに投げ分け、カーブや、110キロ台の膝元に鋭く落ちるスライダーで三振を奪うことができる。
両投手が持ち味を発揮し、7回まで0対0の試合展開であったが、近大附の5番園 莉空内野手(2年)の中前適時打で1点を先制し、7番小峰 総太捕手(3年)の左前適時打で2点目を入れ、武田は降板した。
その後も西平の球威は衰えず、9回になっても140キロを計測し、1安打完封勝利を果たした。府内でもトップレベルの左腕といっていい西平。準々決勝以降の投球に注目だ。
(文=河嶋 宗一)