市原中央vs流通経済大柏
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191センチのサブマリンが快投!7回一死まで無安打投球でベスト4へ牽引
市原中央先発・松平 快聖
市原中央が流通経済大柏を4対1で下しベスト4進出を果たした。
市原中央の191センチのサブマリン・松平 快聖が7回一死まで無安打と快投した。3回には死球一つを与えるも、盗塁死を奪い、6回まで打者18人とほぼ完全試合のペースで試合を進めた。7回には流通経大柏の2番・高山 大夢に初安打を許し、その後2連打を浴び1点を失った。マウンドに駆け寄った金子 智哉捕手の言葉で無安打投球だったことに気付いたという。それほど目の前の打者に集中し、淡々と投げ込む姿が印象的だった。しかし、そこからも「気持ちは揺らぐことなく」最少失点で切り抜けた。9回を5安打6奪三振1失点の完投勝利で準決勝進出へ牽引した。
この快投に松平自身は「内と外の使い分けがうまくできていました」と振り返った。序盤は最速130キロの直球を意識させ、若いカウントではゾーンの中へスライダーを決め、打ち損じを狙った。右打者への勝負どころでは外へ逃げるスライダーで的を絞らせなかった。
191センチ83キロの大型右腕は、中学時代に自身が出力しやすいのは横回転の動きだったということと、チーム事情からかアンダースローに転向した。フォームは福岡ソフトバンクの高橋礼(専大松戸出身)、変化球は埼玉西武の與座 海人(沖縄尚学出身)を参考にしているという。
打線は3回に、ここまで不調でこの試合は3番から2番に打順を上げて挑んだ小川 晃士朗に3ランが生まれ、序盤に主導権を握り最後までリードを保った。打線の主軸にも復調の兆しを見せた。
目標は「関東4強で選抜出場」。次戦は関東大会進出へ大一番となる。「自分がチームを勝たせる投球ができたら」とエースで4番、主将と三役を担う大黒柱は力強く応えた。
(記事=藤木 拓弥)
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3回表、先制の3ランを放った小川 晃士朗(市原中央)
金子 智哉(市原中央)
流通経大柏先発・小原 拓真