享栄vs近江
享栄、1年生の4番・西田翔哉に本塁打!今秋県準V近江と県8強享栄が今季最後の練習試合
第2試合で本塁打を放った西田(享栄)
12月のアウトオブシーズンに入るのを前に、全国の多くの高校が日曜日だった29日を今シーズン最後の対外試合を設定した。
秋季滋賀大会準優勝の近江、秋季愛知大会ベスト8の享栄を迎えて2試合を行った。
第1試合では享栄の146キロ右腕・肥田 優心投手(2年)が近江打線を4安打に抑え1失点完投。今シーズンラスト登板を良い形でのピッチングで締めくくった。大藤敏行監督は、「ここ最近はずっと調子が良かった」と評価。肥田本人は、「この冬はベース際の直球を磨きたい」とテーマを語った。
一方、近江のエース・山田 陽翔投手(1年)は7回まで投げて5失点。試合途中でリリースポイントを確認する仕草もあり、多賀章仁監督も「投球フォームの安定」を冬の課題に挙げていた。近畿大会ではリリーフでの登板だったが、「3週間ほど前から先発している」と指揮官は話し、これまでの野手としての出場も少なめにして投手に専念する機会が増えていることを明かした。
第2試合は1回に4点を先制した近江が逃げ切った。「来年に繋げるピッチングを」と多賀監督からハッパをかけられた181センチ右腕・岩佐 直哉投手(2年)が追い上げられながらも3失点で粘って完投した。
享栄は1回に4点を失ったものの2回から立ち直った147キロ右腕・竹山 日向投手(2年)が完投。2回に4番・西田 翔哉外野手(1年)が本塁打を放った。
大藤監督は、「1年の最後に良いチームと試合させていただき、良い試合ができて勉強になりました」と話し、多賀監督は「享栄さんの投手は球も速くて良かった。うちはバッテリーが冬の課題です」と振り返り、アウトオブシーズンのチーム強化に目を向けていた。
(取材=松倉 雄太)