山村国際vs川越総合
山村国際、自慢の強力打線で5回コールド勝ち
5番キャッチャー・波田野幹太(山村国際)
西部地区内でも屈指の強力打線を誇る山村国際。初回から畳みかけた。3番・畔蒜瞭の適時打で1点を先制すると、その後、打者12人の攻めで一挙8得点を入れる。しかしこの後、2回、3回と無得点を入れた。山村国際の石井監督は「第1試合で狭山ヶ丘さんが敗れたので、どんなチームでも初回は危ないから、集中して畳みかけていこうと話しをして、集中力をもって8点を入れたのは良かったのですが、攻めも淡泊でしたので、もう一度締め直そうと伝えました」
結果として4回裏は8番竹田来輝の2点適時打とバッテリーミスの間に、計3点を追加し、11対0と点差を広げた。
選手の恵まれた体つき、振り抜かれた打球速度を見ても、この時期としてはハイレベル。その中で目を引くのが5番・波田野幹太。和光シニア時代は関東選抜に選ばれた経験もある大型捕手。太ももの太さやスイングスピードなどを見ても県内注目の打者であることは間違いない。二塁送球では実戦ほど強みが出るタイプ。二塁送球では2.00秒前後だが、盗塁を刺した送球はイニング間以上の送球。二盗時に送球を受ける二塁で主将の畔蒜は「すごい送球です」と驚く。
石井監督からは「まだ動きの部分でキレがない。そこが出てくれば」と語るように、全体的に動作はもっさりしているところはある。埼玉県内でもこれほどのポテンシャルを持った選手はいない。
ぜひ化けることを期待したい逸材だ。
1番・正木颯太は170センチ64キロとそれほど上背はないが、50メートル6秒1の俊足を生かし、ベースランニングも速く、守備範囲も広く、チームメイトからの信頼も厚い。好調時は一気に固め打ちができる巧打者で、今後の成長が楽しみな選手だ。
次は狭山ヶ丘を破り、勢いに乗っている県立川越との対戦。この試合に出た反省を生かし、さらに精度の高い攻撃野球を見せていきたい。
(記事=河嶋 宗一)