長野vs篠ノ井
長野が逆転で好投手擁する第4シード篠ノ井に競り勝つ
3点目の適時打を放つ永井
1回戦を大勝した長野を、第4シードの篠ノ井が迎え撃つ。篠ノ井の好投手・糸田隼輔を長野の強力打線がどう攻略するかが注目された。
篠ノ井は1回裏、制球に苦しむ長野の先発佃和寿の立ち上がりを攻めた。先頭の宮澤祐汰が四球で出塁すると盗塁に成功。2番渋沢尚央は左前打で続き、一、三塁と好機を広げると1死後、4番近藤揺成が追い込まれながらライトに犠飛を放ち、1点を先制した。さらに連続四球で2死満塁。7番土屋諒河は3ボールから2ストライクを選び、結局、最後は高めのボール球を空振りし追加点は奪えなかった。
篠ノ井は1回裏、制球に苦しむ長野の先発佃和寿の立ち上がりを攻めた。先頭の宮澤祐汰が四球で出塁すると盗塁に成功。2番渋沢尚央は左前打で続き、一、三塁と好機を広げると1死後、4番近藤揺成が追い込まれながらライトに犠飛を放ち、1点を先制した。さらに連続四球で2死満塁。7番土屋諒河は3ボールから2ストライクを選び、結局、最後は高めのボール球を空振りし追加点は奪えなかった。
長野の左腕佃は2回以降、荒れながらも、球威のあるストレートと低めの変化球をコンビネーションよく使い、篠ノ井打線に的をしぼらせない好投。糸田との投手戦となってきたが、長野は9回、2死二塁から1番永井隼輔が一塁線を破る適時三塁打で貴重な追加点を奪った。
佃は結局、篠ノ井に対し9四死球を出しながら10個の三振を奪う荒れ気味の投球が功を奏し、散発の3安打、1失点で9回を完投し、逃げ切った。
今季初の9回完投の佃は「初回は厳しいところを攻めて乱れた。打たれてもいいと思い、低めに集めた」と見事に修正した。武田監督も「後半、球数が多くなって、かえって力が抜けてよかった」と、157球の熱投をたたえた。
篠ノ井の糸田もコロナ休校明けの完投は初めて。下級生のときからエースナンバーを背負ってきた139㌔右腕は「(力のある)長野打線を3点に抑えられたのはよかったが、失点につながった四球は詰めておかないといけなかった」と納得はしていなかった。
(取材:小池剛)