試合レポート

知念vs沖縄工

2019.11.11

先制された直後に逆転した知念が5年振りのベスト8へ

 3回、2点を失う嫌な展開だったが、上位打線が一気に爆発し4点を奪取。そのままリードを保ち勝利した。

 

地区予選から無敗。その打棒が3回に爆発した知念

知念vs沖縄工 | 高校野球ドットコム
知念先発の銘苅

 試合は知念・銘苅、沖縄工・上原紳の両エース良い立ち上がりでノーヒットの両軍だったが3回に試合が動く。

 二死無走者の沖縄工は、1番大城駿がレフトへの二塁打でチーム初ヒット。四球を挟み3番野原一輝がセンターを襲うタイムリー三塁打で二者が生還。2点を先制した。

 知念はその裏、四球の走者を二塁へ進めると1番國吉翔太がレフトオーバーのタイムリー二塁打。2番仲里洸哉もレフト前で続く。ここで3番糸数律輝がセンターの奥まで運ぶ逆転の2点タイムリー三塁打。さらに四球を挟んで5番與那覇幸輝が、無警戒をつくスクイズで一挙4点をボードに刻み込んだ。

 中盤は落ち着きを見せた両投手の好投でゼロが並んだが7回、知念は6番の嘉数歩が左中間へ二塁打を放つ。ゴロで三塁へ進めると8番城間理希が、キッチリとセンター前へ運び貴重な追加点。「あのセンター前。こういう打撃をしていこうと、みんなで取り組んでいる最中です。」照屋拓己監督は、4本の長打に目を奪われがちな力ある打線ではなく、確実性の高い打撃も見せた一年生たちの勝利に目を細める。

 投げては銘苅が7回を5安打3失点。終盤、集中力が甘くなったところをつけ込まれたものの、試合を作り続けた。

 敗れた沖縄工だが、追加点を奪われた8回に、6番仲里琉景がタイムリーを放つなど粘りを見せてくれた。サウスポー上原紳之祐も、動揺した3回を除き低めに制球されたピッチングを披露。100球に近づいた7回から制球が乱れ、8回に降板となったがまだ一年生。これからが楽しみだ。

(文・写真=當山 雅通

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】白鷗大足利・昆野が最速152キロを計測!前橋商の剛腕・清水はまさかの5失点…。チームもコールド負け!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?