光明相模原vs厚木東
光明相模原、上位下位切れ目なくつながりコールド勝ち!
強打を見せる忍足貫太(光明相模原)
この夏、初戦敗退の光明相模原。だが、このチームは期待できそうだ。夏は1,2年生合わせて15人がベンチ入り。第1戦目も10対1で勝利しており、厚木東戦では投打でチームを圧倒した。
1回裏、光明相模原は一死二塁から3番上原 享平(1年)の左中間を破る長打を放ち、1点を先制。しかし2回表、無死満塁からの併殺で同点に追いつかれたが、2回裏、一死二、三塁から8番西野拓(2年)は左中間を破る適時三塁打で勝ち越すと9番鈴木の中前適時打など3点を勝ち越し。
3回表、厚木東は二死一、二塁から4番岸 港斗(2年)がセンターへ痛烈な中前安打を放ち、1点を返し、2対4と2点差に迫ったももの、3回裏、光明相模原は打者一巡の攻めで、一挙5点を入れて9対2と点差を広げた。さらに4回裏には一死一、二塁から7番山口冬詩(2年)がプッシュバント。なんと一、二塁間に転がる強い打球は内野安打となり、その間に二塁走者が生還。さらに5回裏にも9番鈴木隆の三塁打、バッテリーミスで1点を返し、二死一塁から4番忍足貫太(おしたり・1年)が左中間を破る適時三塁打で、12対2と点差を広げ、5回コールド勝ちを決め、2連勝。県大会出場を決めた。
今年の光明相模原の選手は実戦経験豊富が多く、慌てることなく試合運びができている。各打者のスイングは鋭く、下位打者の選手でも長打が出ること。技術的な動作を見ると、上体が突っ込まず下半身で鋭くスピンして捉える選手が多く、そのためライナー性へ鋭い打球を飛ばすことができていた。
その中で面白いのは3番上原。1年生だが、素材、長打力はスタメンの中で、一番。分厚い下半身を支点にした力強いスイングから繰り出す打球は速い。確実性が課題で、まだひっかけた打球が多いが、楽しみな選手であった。また、綾瀬シニア時代は135キロを投げていたという上原。堂々とした立ち居振る舞いは、とても1年生ではなかった。
また4番忍足も楽しみなスラッガー。平塚ボーイズ出身の忍足は1年秋にして4番の座を獲得。下半身の分厚さは1年生とは思えず、最初は2年生と勘違いしてしまった。あとで1年生と知り、驚き。コールドを決めた一打はあっという間にセンターの頭を抜ける打球であった。
エース・西野もコーナーワークが優れた左の好投手。夏のベンチ入りは左腕投手が多かったので、ボールの切れ、投球術をしっかりと磨いていけば、秋は躍進が期待できるのではないだろうか。
(記事=河嶋 宗一)