大阪桐蔭vs智辯和歌山
本命・大阪桐蔭が近畿制覇
大阪桐蔭集合写真
夏の甲子園で熱戦を繰り広げた両雄が近畿決勝で再び激突。結果は1-0で大阪桐蔭が智弁和歌山に勝利した。
3回まで共に2併殺。打撃力のある両チームは毎回のようにチャンスを作るが、守備力がそれを上回っていた。特に智弁和歌山のショート・西川 晋太郎(1年)はファインプレーを連発。2回無死一塁、大阪桐蔭の5番・13633(2年)が放ったセンター前に抜けようかという打球をダイビングで抑えると足でベースを触り一塁走者を封殺。続く井坂 太一(2年)が左中間への二塁打を放つとスタートを切っていた山田は一気に本塁を狙うが、中継に入った西川がほとんどノーステップで本塁へ正確な送球を送りタッチアウト。大阪桐蔭の仕掛けたエンドランを2度防いだ。4回二死二塁からは青地 斗舞(2年)の放ったライナーをキャッチ。
膠着状態の続く中、6回二死から根尾 昂(2年)が均衡を破る。「あそこからチャンスを作れたらという気持ちでした」という打席で体を綺麗に回転させてスライダーを捉えた打球はフェンスを越える先制の一発。秋の公式戦5本目のアーチを描いた。
リードをもらった先発の柿木 蓮(2年)は8奪三振で完封。西谷浩一監督は「昨日、根尾があれだけのピッチングをしたので負けたくない気持ちがあったと思います。決勝で相手が智弁和歌山さんだったので期するものがあったと思います」とエースの力投を称えていた。台風の影響で日程がズレたため、近畿大会準々決勝からは3連戦。柿木は2試合で投げるつもりでいたという。だが実際には準々決勝は横川 凱(2年)が1失点完投、前日の準決勝は根尾が16奪三振で完封。背番号1の柿木以外にも他校なら大エース級の投手を擁しており、近畿大会4試合で失ったのはわずかに1点だけ。鉄壁の投手陣について西谷監督も「それぞれ持ち味を出して投げてくれました」激戦区大阪、強豪ひしめく近畿でも他を寄せ付けなかった大阪桐蔭が神宮行きを決めた。
(文=小中 翔太)
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