尽誠学園vs高松一
尽誠学園、打棒で初戦を難なく突破
尽誠学園の3番主将・犬飼 慶樹(2年・右翼手)
「この球速では、もう少しコントロールしないと打たれてしまう」
試合後、尽誠学園・松井 義輝監督の心配事は、高松一戦では131キロを出した中西 一真(2年・左投左打・179センチ82キロ・枚方リトルシニア<大阪>出身)、同じく134キロを出した河合 一道(1年・右投右打・177センチ71キロ・尼崎市立小田北中<兵庫>出身)の継投により、7回を5安打自責点0で終えた投手陣に終始した。157センチ61キロの捕手・奥村 光貴(2年・右投右打・吹田リトルシニア<大阪>出身)が好リードで見せ、かつ指揮官は「秘密兵器をリリーフで投入することは考えている」とはいえ、秋季四国大会8年ぶり18度目の出場を狙う上では、さらなる向上が必要なことは確かである。
しかしその半面、打棒の活発さは素晴らしいものがあった。1回表は二死一・三塁から5番・永尾 斗摩(1年・一塁手・右投右打・184センチ91キロ・八尾ボーイズ<大阪>出身)の右翼線2点三塁打。5回表には1番・大西 真哉(2年・中堅手・右投左打・172センチ71キロ・東大阪リトルシニア<大阪>出身)の左前打を契機にした一死一・二塁から4番・伊井 大稀(2年・三塁手・右投左打・172センチ75キロ・まんのう町立満濃中出身)の中越2点二塁打と、6番・和田 隆成(2年・遊撃手・右投右打・175センチ71キロ・吹田リトルシニア<大阪>出身)の右前打で3点。
続く6回表には二死二塁から4連打。主将の3番・犬飼 慶樹(2年・右翼手・右投左打・175センチ76キロ・愛知西リトルシニア<愛知>出身)の中前打と永尾の適時打、和田の2点二塁打で試合を決めた。
今後も「センターから反対方向に打つ」指揮官の指示を徹底できた中盤の攻撃を継続できれば、打線の迫力は現状四国屈指。彼らが勝ち進む中で成長を遂げることができれば、2002年以来ないセンバツ7回目の出場は、少しずつ近づいてくることになるだろう。
(レポート=寺下 友徳)
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