岡豊vs高知小津
第4シード・岡豊、山中 直人監督と共に「最後の夏」初戦を快勝!
「最後の夏」。これは高校球児だけの言葉ではない。マネージャー・家族・友人・学校関係者・地域……。様々な形での「最後の夏」がある。そして、第4シードで高知大会初戦を迎える岡豊にも「最後の夏だよ」と明言している指導者がいる。
その指導者とは5月14日に60歳の誕生日を迎えた山中 直人監督。伊野商では渡辺 智男投手(現:埼玉西武ライオンズ中四国担当スカウト)を擁し、準決勝ではあのKKコンビのいたPL学園(大阪)、決勝戦では帝京第五(愛媛)小林 昭則監督がエースだった帝京(東京)を破り、29歳にして1985年センバツ初出場初優勝を達成。その後、1987年夏にも伊野商で甲子園出場を果たし、岡豊では入野 貴大(現:東北楽天ゴールデンイーグルス投手)や田内 亘(現;JR四国)などを指導した。
「社会人のレギュラーを育てる」を掲げて礼儀作法など高校野球の芯となる部分を大事にしつつ、サンドバック蹴りや板グラブでの捕球練習など多彩なアイディアも持っている山中監督。はたして、高校野球監督35年目指揮官と共に戦う選手たちも、その意図をこの試合では十二分に理解したプレーを見せた。
打線は3番・古井 清流(3年主将・捕手・175センチ70キロ・右投左打・香南市立鏡野中出身)、4番・澤田 州(3年・三塁手・174センチ73キロ・右投右打・土佐町立土佐町中出身)の4安打ずつを含む19安打12得点。犠打飛7個を絡めながら相手へプレッシャーをかけ続けたことが、8回表の一挙6得点に結びついた。
先発の伊與田 耕平(3年・184センチ76キロ・右投右打・土佐市立土佐南中出身)も昨秋四国大会から5キロ程度球速がアップしたストレートで押し込み、高知小津を5回表二死一、三塁から1番・松本 亮太郎(2年・右翼手・178センチ69キロ・右投右打・高知市立愛宕中出身)が放った中前適時打による1点のみに封じる好投。終わってみれば岡豊が危なげなく初戦を突破した。
なお、岡豊の次戦は7月22日(土)12時30分試合開始予定の準々決勝。相手は宿毛工と土佐の勝者となる。
(レポート=寺下 友徳)
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