西条vs三島
西条、好「球宴」山本 隆偉の活躍で秋山 拓巳先輩に捧げる「白星」
「くせ者」三島は今年も健在だった。2回裏には4番・児山 光(3年・左翼手・171センチ71キロ・右投左打・四国中央市立三島西中出身)の左中間三塁打を契機に9番・木花 利弥(3年・二塁手・168センチ50キロ・右投右打・伊予三島リトルシニア出身)の右中間適時三塁打など4安打を集中させ3点を返すと、3回裏には児玉が大会第1号となる右翼席への豪快2ラン。2回表までに5点を奪い圧勝ムードだった西条ベンチを大いに慌てさせた。
しかし反撃ムードに転じた三島を、西条の最速145キロ右腕・山本 隆偉(3年・172センチ74キロ・右投右打・西条市立丹原東中出身)はきっちりと断った。なおも児玉の一発後、一死二塁のピンチで2番手マウンドに立つと、140キロを超えるストレートと縦横スライダーを駆使し3回3分の2を投げ、打者13人に対し被安打2・8奪三振で無失点。好救援を超え、魅せる「球宴」で野手陣を援護。
結果、西条は2番・髙砂 賢太(3年・遊撃手・169センチ72キロ・右投左打・新居浜ボーイズ出身)の5打数4安打6打点含む14安打12得点で7回コールド勝ち。8年ぶり甲子園出場へ好発進を遂げた。
ちなみに当時のエースは前半戦で7勝4敗・防御率3.44。91回3分2を投げて四死球わずか13と抜群の制球力を誇り、阪神タイガースの主戦に成長した秋山 拓巳。夢の球宴初出場を果たした先輩に捧げる白星は、彼らの夢舞台。そして秋山先輩が躍動する場所。「阪神甲子園球場」への第一歩である。
(レポート=寺下 友徳)
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