八王子vs東亜学園
八王子、櫻井の2本塁打などで15得点快勝!
この日2本目の本塁打を放った櫻井(八王子)
春の暖かい陽気の中、今年の公式戦初戦を迎えた八王子vs初戦は都立杉並に12対1で勝利した勢いのある東亜学園の2回戦が行われた。
八王子は初回、一死二塁から打席には主将の櫻井 陸郎を迎える。「八王子の野球はつなぐ野球。後ろにつなぐ意識で行った結果がたまたまああいう風になりました」と話す櫻井はこの打席でレフトスタンドへ本塁打を放って見せた。「初回の櫻井の本塁打でベンチやチームが楽になりましたね」と八王子の安藤 徳明監督。その言葉通り本塁打の後も打線がつながり、米原 大地の2点適時二塁打など、この回に5点を先制。
八王子の先発は早乙女 大輝。安藤監督は「早乙女が落ち着いてゲームを作った」とこの試合の早乙女を評価したが、本人は「今日のピッチングは20点」と厳しい採点。
その低い点数になった理由は「四球と先頭打者への入り」だった。
東亜学園、先頭の土岐 大聖に四球を与えてしまうが、その後は三振、遊飛、遊ゴロで後続を打ち取る。3回にも再び土岐に再び四球を与え、続く御代川にも安打を許し、チャンスを作られてしまうが、なんとか踏ん張り失点はしない。「立ち上がり、3回も四球を出してしまって悔いが残るピッチングでした」。早乙女は無失点でゲームを作ったが、まだまだ高みを目指しているようだ。
八王子は3回に再び米原が安打を打ち、しっかりチャンスメイク。「この冬、バッティングが少し良くなり、ピッチャーとして出ていないときにも使ってもらい、思いっきりスイングすることができたのが結果に繋がった」と米原。ランナーが溜まり、2番加藤 大翔の適時打などで5点追加。
そしてこの試合の主役は何といっても櫻井だろう。5回、一死満塁で打席が回ると、この場面で満塁弾を放ちこの試合2本塁打。「ここもつなぐ意識で行った」という櫻井はうれしい公式戦3本目の本塁打になった。安藤監督は「出来過ぎですね。もともとスイングスピードは速い。どっちかというと消極的だが、ああやって積極的に行けば結果になる」とさらなる成長を期待している。
5回には背番号1の米原がマウンドに。「冬を超えて全体的に球速が上がった」と語る米原の直球を東亜学園打線はなかなか前に飛ばせない。素晴らしい直球を投げ込んだ。「球が走ってるとか言われると思うんですけど、シュート回転しないようにというところを意識しています」と本人は冷静に分析している。その米原がきっちり3人で抑えゲームセット。15対0で快勝を収めた。
八王子の安藤監督は「早乙女と米原がいるので、ある程度ゲームは作れると思っている。一戦一戦勝ち上がって自信を付けて、思いっきりやりたい」。勝利した八王子は4月7日に、[stadium]ダイワハウススタジアム八王子[/stadium]で桜美林と対戦する。
(取材・写真=編集部)
注目記事
・2017年度 春季高校野球大会特集