試合レポート

千葉経大附vs志学館

2015.09.22

たった1つのチャンスをモノにした千葉経大附がベスト16進出!

決勝打の長谷川(千葉経大附)

 志学館vs千葉経大附の一戦はスピーディにある投手戦となった。

 志学館の先発・小林功汰(2年)が好投。この夏、開幕戦で勝利投手となり、初戦突破に大きく貢献したっ右の本格派だが、完成度が高く、激戦のトーナメントを勝ち抜く技量を持った投手だろう。
 ノーワインドアップから始動した後、左足をバランス良く上げていき、コンパクトにテイクバックを取り、滑らかに体重移動を行い、打者寄りでリリースする。土台お良いフォームをしており、実に筋の良さがある。
 球速は、130キロ~135キロ前後だが、手元で伸びたストレートで、コーナーへしっかりと決まる。さらに変化球の精度も高く、曲りが小さいスライダー、大きいスライダー、チェンジアップを投げ分けができており、打ち崩すのは難しい投手だろう。
 一方、千葉経済大附中村亮太(2年)も、130キロ半ばの速球、チェンジアップを巧みに投げ明けていきながら、無失点に抑えて、5回まで0対0で折り返す。

 試合は0対0のまま進んでいき、小林は8回一死まで無安打だったが、5番小川寛智(2年)の内野安打と敵失で二塁へ。そして6番古茶 椋太(1年)の遊ゴロで、小川が三塁まで進んだのが大きかった。7番長谷川武(2年)が真ん中に入ったコースを左前適時打で1点を先制する。ランナー一塁か、ランナー三塁どちらかでいえば、三塁の方が得点する確率が高い。一瞬の判断が試合を分けた。

 そして最後は中村が志学館打線を抑え、2安打完封勝利。千葉経大附はたった1つのチャンスを逃さずに試合を決めた。こういう勝ち方ができるところはさすが強豪校である。

(文=河嶋 宗一


関連記事
・2015年秋季大会特設ページ
・あの学校の取り組みは?!千葉県の野球部訪問を一挙紹介!

2015年秋季大会

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.23

春季関東大会でデビューしたスーパー1年生一覧!名将絶賛の専大松戸の強打者、侍ジャパンU-15代表右腕など14人がベンチ入り!

2024.05.23

【鹿児島NHK選抜大会展望】本命・神村学園、対抗馬・鹿児島実、2強の牙城を崩すのは?

2024.05.23

強豪・敦賀気比の卒業生は、日本大、東京農業大などの強豪大、2名の内野手がプロへ進む

2024.05.23

【野球部訪問】鳥栖工は「練習の虫」のキャプテンの元で2年連続聖地を目指す

2024.05.24

【関東】25日に準決勝、2戦6発の帝京の打棒が響き渡るか<春季地区大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】