試合レポート

長田vs三田松聖

2015.09.19

13奪三振完封!

園田涼輔(長田)

 長田は4回にスクイズで先制すると、9回には8番・井田和志(2年)がセンターオーバーへのタイムリー三塁打を放ち追加点。投げてはエース・園田涼輔(2年)が三田松聖打線を散発3安打に抑え完封。ベスト16進出を決めた。

 [stadium]明石トーカロ球場[/stadium]の観衆の視線を引き付けるピッチングを見せた園田。179センチ70キロの右腕は、130キロ台中盤の直球にスライダーとチェンジアップを織り交ぜ、三田松聖打線を翻弄。「調子のバロメータです」と話す奪三振数は、13個を数えた。1回戦(県立尼崎)の15奪三振に次ぐ快投で公式戦初完封。「自信になりました」と笑顔を見せた。

 際立ったのは打者見て投げるスタイル。VTRなど事前のデータを頭に入れて、注意すべき打者とそうでない打者を見分けた。加えて無四球だったように、低めへの制球力が大きな武器になった。「夏休みに毎日5キロ走りました」と下半身強化できたことが制球力の向上の根幹となっている。永井伸哉監督も、「これくらいやってくれるかなと思っていたけど、それにしてもよく投げてくれた」と目を細めた。敗れた三田松聖の大西祐監督も「完敗です。良い投手ですね」と舌をまいた。

 学校は県内屈指の進学校で、近年では大阪大や神戸大への進学者数が全国1位になった。東京大や京都大への進学者も多く、園田自身も理系で国公立大学進学を希望している。2試合18イニングで28奪三振1失点。兵庫屈指の投手に名乗りを上げた右腕のピッチングに、これからも注目だ。


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2015年秋季大会

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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