試合レポート

都立足立西vs駒込

2015.07.14

真っ向勝負の結末はサヨナラ!都立足立西、強気の攻めで3回戦へ!

 猛暑日の予報に違わず、朝から強烈な暑さとなった7月14日、[stadium]江戸川区球場[/stadium]では2回戦2試合が行われる。第1試合は、都立足立西駒込の対戦。
都立足立西は昨夏は2回戦で敗退したが、その前の年、今の3年生が1年生だった2013年は4回戦進出をし、その後の秋の大会ではベスト8入りを果たしている。先輩たちが見せてくれた景色を、今度は後輩たちに示したい。
対する駒込は昨夏4回戦進出。近年、都大会などで強豪相手に健闘を繰り広げ、注目を集めている。今夏は4回戦の壁を打ち破り、一皮抜けて本格的に強豪校の仲間入りを果たしたい。今大会は1回戦から登場し、都立国際を7回コールドで下している。

 この日の[stadium]江戸川区球場[/stadium]上空は、風が多方向に舞い、攻守ともに打球判断が非常に難しい状況。
試合は初回から動く。1回裏、都立足立西の攻撃。一死一塁から打席には3番・岡部 大輝。185センチ90キロの堂々たる体躯から放たれた打球は、レフトフェンスを超え、張り巡らされたネットの中ほどまで届く大きな2ランホームランに。さらに、四球で出塁の4番・飯塚 亮を一塁に置き、5番・佐藤 諄がレフト線へヒットを飛ばす。ここで飯塚は迷うことなく三塁を蹴り本塁に突入。ここは駒込の守備が勝ち本塁で刺され得点はならなかったが、隙を見せれば喰らいつくという攻めの姿勢を植え付け、初回からプレッシャーを与える。

 駒込は続く2回表に反撃に出る。二死の後、四球とエラーで満塁とすると、1番で主将・大澤 諒が気迫の内野安打を放ち、まず1点。2番・田丸 泰士の当たりは風に弄ばれ、都立足立西外野陣のエラーを誘い、駒込はこの間に2点を追加。3対2とリードを奪う。
しかしその裏、都立足立西先頭の7番・高野 弘太郎のライトへの当たりはふわふわと風に乗りそのままスタンドイン。都立足立西が一発攻勢ですぐに追いつく。

 5回表には、駒込が4番・牧 彪のタイムリー、7番・齋藤 壮の犠牲フライで2点を勝ち越すが、その裏、都立足立西が反撃。3番・岡部のタイムリーと5番・佐藤の2点タイムリーで3点を挙げ、再び逆転。かと思えば今度は駒込が7回表に5番・吉田 壮太朗のタイムリーで1点を挙げ、同点に追いつく。
互いに真っ向からぶつかり合い、見ごたえのある打ち合いとなる。

 試合が決したのは9回裏。都立足立西は先頭の2番・手塚 佑弥がガッツポーズとともに四球を選び出塁。一死満塁、サヨナラのチャンスを作り出す。そして6番・松下 大輝が放った強烈なゴロがセカンドを襲う。これが内野安打となり、手塚が生還。互いに2ケタ安打、両校合わせて25本のヒットが入り乱れた乱打戦はが、最後まで強気な姿勢を崩さなかった都立足立西が制した。
続く3回戦の相手は、いよいよシード校の帝京。この試合同様、真っ向勝負でのぶつかり合いが見られるか、注目だ。

一方、因縁の相手・帝京と戦うことなくこの夏を終えた駒込。泣き崩れる選手たちの姿は観客はもちろん、後輩たちの心も打ったはずだ。強くなるための敗戦ととらえ、奮起を期待したい。

(文=青木有実子

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野球部訪問 駒込高等学校(東京)


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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