芝浦工大高vs渋谷教育学園渋谷
芝浦工大高、粘る渋谷教育学園渋谷を振り切りキッチリコールド勝ち!
日を浴び続けた地面からも暑さが立ち上る14時過ぎ、この日の[stadium]江戸川区球場[/stadium]第3試合、芝浦工大高対渋谷教育学園渋谷が行われた。
渋谷教育学園渋谷は、昨秋は校内から助っ人を募り大会に参戦。春も少ない人数ながら出場を果たし、そしてこの夏、1年生を加えた12人で大会に挑むことになった。野球に、そして大会にかける並々ならぬ気合が感じられる。
芝浦工大高は、昨夏は3回戦進出。立正大立正を相手に1対2と悔しい敗戦をした。今大会は、その3回戦を越えていきたい。
芝浦工大高1点リードで迎えた3回裏、二死三塁から芝浦工大高4番・浅井 陸が快音を放つ。初回にエラーがらみで1点を先制したものの、渋谷教育学園渋谷先発・片山 翼の球をなかなか捉えられずにいた。だが、浅井が4番の面目躍如。片山のボールを捉えた打球はレフトへのタイムリーツーベース。ここから5番・木村 海渡はタイムリー、6番・島田 丈仁はツーベース、7番・矢部 泰佑は2点タイムリースリーベースと長短織り交ぜた連打、さらにエラーで5点を奪う。
4回にも2点を加え、8対0と芝浦工大高リードで迎えた5回表。渋谷教育学園渋谷はこの回先頭の7番・米倉 峻がこの日2本目となるツーベースで出塁。8番・宋 実都紀が送った後1番・主将の飯島 渉太がセンター横を抜けるツーベースを放ち、1点を返す。さらに2番・澤本 恭介もセンターへ弾き返す。一気に本塁を陥れ、2点目。渋谷教育学園渋谷が2点を返す。この得点に、ひたむきに頑張り続けたナインを見守り、支えてきたスタンドは上へ下への大騒ぎ。選手たちも嬉しそうにスタンドへ向けてガッツポーズを繰り返した。
だが、芝浦工大高もそのまま勢いに飲まれ、お付き合いするわけにはいかない。その裏、2番・津川 壱成、4番・浅井、そして5番・木村の2点タイムリーで4点を追加し、12対2と5回コールドゲーム成立。次なる戦いへ向け、キッチリと戦い勝利した。
その芝浦工大高、次戦は7月17日。同じく[stadium]江戸川区球場[/stadium]で日大一と対戦することが決まった。
(文=青木有実子)
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芝浦工大高、3回の集中打で5回コールド
芝浦工大高は選手登録17人、渋谷教育学園渋谷は12人と、ともに少人数のチーム同士の対戦になったが、かつては上位校の常連であった芝浦工大高に一日の長があった。
芝浦工大高の先発である島田 丈仁は、速いテンポから力のある球を投げ込む。
渋谷教育学園渋谷としては、当てるのがやっとといった感じだったが、必死に食らいついた。
一方渋谷教育学園渋谷の先発・片山 翼は、球威はさほどないものの、粘りの投球をみせる。1回裏芝浦工大高は、三失、津川 壱成のバントが内野安打に、四球で無死満塁のチャンスを作るものの、内野ゴロの間に生還した1点に抑えられる。
このあたりは初戦の硬さであり、調子の出ない相手に合わせてしまった感がある。
ところが打順1番から始まる3回裏に打線が爆発する。この回二死三塁から、4番浅井 陸の二塁打、5番木村 海渡の中前安打、6番島田の二塁打、7番矢部 泰佑の三塁打、それに敵失などが絡んで、一気に5点を挙げる。4回裏にも3安打を集め、2点を挙げて試合を決めた。
それでも渋谷教育学園渋谷は、バットに当てるのがやっとという状態から、次第にバットを振り切りようになってくる。実際2番澤本 恭介は二塁打1本を含め3安打。7番米倉 峻は二塁打2本と気を吐いた。5回表には米倉の二塁打、澤本のシングルを含め3安打を集め2点を返した。
ただし芝浦工大高は動じない。5回裏に津川、浅井、木村の二塁打などで4点を挙げて、5回コールドになった。
芝浦工大高の八木 久則監督は、監督在任28年のベテラン。かつてはベスト4の経験もある。近年結果が出ていないが、選手一人一人の能力は高い。次は伝統校の日大一と対戦。一世を風靡した強豪校同士の、次につながる熱戦を期待したい。
一方渋谷教育学園渋谷は強豪校に必死に食らいついたが、守備でのミスが大きかった。3年生が引退すると、部員は9人ギリギリとなる。それでもバッテリーとクリーンアップは2年生。この反省を、秋以降に生かしてほしい。
(文=大島裕史)
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