東海大高輪台vs高輪
ご近所対決は東海大高輪台が制する!エース深澤が12奪三振完封勝利!
すぐ隣に学校がある東海大高輪台と高輪とのご近所対決は、東海大高輪台が序盤から試合の主導権を握った。
東海大高輪台は2回表、二死二塁から7番島﨑草太郎(2年)の左中間を破る適時三塁打で1点を先制。さらにに3回表には、敵失で1点を追加すると、4回表には二死一、二塁から代打・関口功聖(3年)が適時二塁打で2点を追加し、2番小柳陽太郎(3年)の適時打で5対0とする。さらに9回表、6番宮本蔵之介(3年)の適時打、さらに島崎の適時二塁打で一気に2点を追加し、7対0と突き放す。
この試合の主役となったのは東海大高輪台の深澤 周平(3年)だ。深澤は184センチ70キロと細身ながら、手足の長さが光る投手である。長いリーチを生かして、ややスリークォーター気味のフォームから繰り出す直球は常時120キロ後半~130キロ前半を計測。スピードガン的にはそれほど突出したものではないが、何より球速表示以上にキレを感じるのが長所である。両サイドにしっかりと決まっており、さらにカーブ、小さく曲がるスライダーの制球力が抜群で、低めに決まるので、高輪打線は捉えることができず、4回まで完全試合。5回に4番野口に安打をつれ、完全試合も、ノーヒットノーランもなくなったが、それでもその後もコーナーへ出し入れする絶妙な投球。
今後は駆け引きやコンビネーションで勝負する技巧派左腕になっていきそうだ。フォームを詳しく見ると、やや外回りな腕の振りの軌道なのは気になるが、ゆったりとした動きの中から、リリース直前に腰の回転と腕の振りが合致した形となっており、その結果が、キレのあるボールを投げ込むことができている。さらに体ができて、腕の振りと体の回転が連動した形ができれば、140キロ台も見えてくる投手だろう。将来性はかなり光るものを持っており、楽しみな逸材は。深澤は最後までコントロールが乱れず、4安打12奪三振の快投で完封勝利。安定感抜群の投球であった。
次は15日(水)より[stadium]江戸川区球場[/stadium]にて古豪・城西大城西と対戦する。好カードということで、見応えあるゲームが期待できそうだ。
(文=河嶋宗一)
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