北越vs糸魚川
見事な集中打で逆転!北越ベスト8進出
永野(糸魚川)
第2試合は、シード校・北越が糸魚川と対戦。
練習試合なども行っている両校の試合は、北越が逆転でベスト8進出を決めた。
初回、北越の先発・生田は公式戦初先発の緊張からか、二死二塁から4番・赤野にタイムリーを浴び、1点を失う。
続く2回にも二死満塁のピンチを招くが、後続を抑え、追加点を許さない。
糸魚川先発・永野に抑えこまれてきた打線は3回裏、2番・木村のヒットをきっかけに、4番・山崎のタイムリー、6番・西條の逆転タイムリー、相手エラーなどに乗じて一挙5点を奪う。
生田はランナーを出しながらも粘り強いピッチングで6回を88球、4安打、1失点にまとめた。
一方、打線は8回裏、二死満塁から山崎が押し出しの死球を選び、1点追加。最後は7回から生田をリリーフした内藤が一死満塁のピンチを招くも、後続をしっかり抑え、6対1で北越がベスト8へ進出した。
西條 海人(北越)
エキサイティングプレイヤー 西條 海人(外野手)
ここまで戦ってきた3試合の中で、勝利打点2。その勝負強さがそのままチームの勝利に直結し、この日も逆転打を放ったことを、
「ピッチャーの生田が苦しいピッチングをしていたので、なんとしてもランナーを返すという思いで打席にたちました。チームの勝利に貢献できて非常にうれしい」
と、うれしそうに話す背番号16・西條 海人。今やチームに欠かせないクラッチヒッターの彼だが、昨年までは自他共に認める守備・走塁の人。監督も「バッティングが上がってくれば・・・」と期待をかけていた。
「冬場は体重とスイングスピードをあげる努力をしてきました。バッティング練習で常ににチャンスのときを想定して取り組んできたので結果が出て良かったです」
と一冬越えて、レベルアップ。監督にも「(打撃が)非常に勝負強い」と言わしめるまでになった。
それにしても、北越外野陣は非常に熾烈(しれつ)だ。
西條以外にも、3番に座る服部、リードオフマンの安部、背番号9をつける齋藤、主将の箕輪、昨夏も試合に出場した瀬戸や栗山といった選手が、高いレベルでレギュラーを争っている。「外野はよいセンスもっている選手がたくさんいるのでとても刺激になっています」と共に高めあっているという。
日本文理戦へ向けて、意気込みを聞いたところ、
「昨秋で接戦で負けてしまったので、春なんとしても文理を倒して、夏への自信に繋げられるような試合にしたいと思います」
と、力強いコメント。その打棒で、次戦もチームを勝利に導く。
コメント
■山崎 嘉紀(投手兼一塁手)
「(4番・ファーストで出場。同点打を放つなど2安打)生田が初先発ということもあったので1人にしてはいけないと思って、一塁から積極的に声をかけました。
(同点打は)ベンチで『生田を援護してあげよう』って話し合っていたので絶対にランナーを返す気持ちで打席に入りました。チャンスだったので積極的に打ちにいこうと思いました。ランナーを返したかった一心だったので、打った球は覚えてませんが、抜けてくれて良かったです。
ただ、今日はチャンスで2打席も凡退してるのでまだまだ。相手投手の数少ない失投を一発で仕留められるようにならないとですね。日本文理には秋負けているので、その悔しさをこの春にぶつけたいと思います。そのために自分のできることを全力でやっていきたいと思います」
■小島監督
「3回の集中打は、相手投手が立ち上がりからボールが高かったので『高めを狙って行け』と話したら、つながりました。
ただ中盤、フライアウトが多かったですね。これはうちのピッチャーがカウントを悪くしたり、ランナーを出したりして野手のリズムを作れなかったから。
生田には今朝、先発を言いました。球に力があるし、ゲームを作れるので。継投も予定通り。内藤は攻めているときはいいんですけど、気持ちがブレてしまうと最終回のようなことになる(3四球で満塁のピンチ)。
ただ、3試合で4人の投手が登板できて、ある程度結果が出たことは非常に良かったですね。日本文理さんには昨秋負けていますが、一冬越えて、お互い別のチームになっていると思います。一戦必勝で頑張ります」
(文=編集部)