試合レポート

横浜vs桐蔭学園

2014.04.27

しのぎを削る伝統の一戦は、攻守で好プレーを見せた横浜が桐蔭学園をかわして準決勝へ!

横浜vs桐蔭学園 | 高校野球ドットコム 

三番手としてマウンドに上がり、桐蔭打線を封じた伊藤(横浜)

 [stadium]保土ヶ谷球場[/stadium]は20度を超える陽気、しかも準々決勝のカードが横浜桐蔭学園という伝統の一戦となれば、神奈川の高校野球ファンの足は、球場に向かうというものだ。試合開始前には、スタンドは、8割方埋まってしまった。
 桐蔭学園は右腕・須永 悦司、横浜は左腕・春日井 静斗の先発で始まった。お互いに出方を探る静かな立ち上がり。序盤、横浜は早々に投手をつなぐ。春日井から、小田 準右、そして左腕の伊藤 将司をマウンドに送った。

 5回に試合が動いた。鋭い打球をサードがはじき、笠井が出塁。それを1番小宮はすかさずに送りバント。強めに転がるゴロを、素早く前進した投手の伊藤が正面でキャッチし、迷わず反転してセカンドへ送球。さらに、ボールは一塁に転送されてダブルプレー成立となった。流れるような連係プレーは横浜の真骨頂だろう。
 その裏、横浜は3番川口 凌がライト前へボールを落とし出塁。4番高濱 祐仁が倒れてた後、5番渡辺 佳明が、センター前へ強烈なラインドライブを放つ。センターがバウンド処理を誤り後ろに逸らすと、一走川口は、一気にホームに生還して、横浜が先制した。ベンチは畳みかけるように、スクイズを選択。しかし、6番山口 奈翁が食らいつくように当てた打球は、須永のグラブの中へ。すでに三走渡辺は、本塁手前に来ておりダブルプレー。横浜は突き放すことができなかった。

 横浜は8回、浅間が安打と犠打で二塁に立った。打席に入った高浜がセンター前へライナーを弾くと、二走の浅間は、迷うことなく、三塁を回りホームへ駆け込み、2点目を挙げた。試合はそのままゲームセット。横浜が関東大会出場を決めた。
 桐蔭学園はいくつかあったチャンスを潰されて涙をのんだ。夏の前哨戦は、まずは横浜に軍配があがったが、残された期間で、桐蔭学園も大きくレベルを上げてくるはずだ。再戦が待ち遠しい。

(文=高校野球ドットコム編集部

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.14

【春季東京都大会総括】日大三、二松学舎大附など強豪校がノーシードの波乱! 新基準バットでも9本塁打の帝京が驚異の打力で王者に

2024.05.14

【2024夏全国ノーシード校一覧】二松学舎大附、履正社、智辯学園、沖縄尚学などビッグネームがノーシードで夏に挑む

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.05.09

【熊本】九州学院は城北と文徳の勝者と対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?