宮崎北vs福島
4回表一死一・二塁から宮崎北5番三輪が先制適時二塁打
宮崎北の安在が完封!投手戦を制し堂々8強!
昨夏甲子園準優勝の延岡学園を相手に、岩切昭二郎監督が涙するほどの大逆転劇で勝ちあがってきた宮崎北。
宮崎北:2回戦(初戦)6-5延岡学園。
一方、13人チームながら、持ち前のチームワークで力を存分に発揮して勝ちあがってきた宮崎福島。
宮崎福島:1回戦(5回コールド)11-1宮崎海洋、2回戦(8回コールド)11-4延岡。
勢いのある両校がベスト8をかけて激突した1戦は、宮崎北は安在、宮崎福島は久保田、ともに背番号1を背負う好エースが最後まで投げあう緊迫した投手戦となった。
両投手とも制球を乱すことなく、立ち上がりから上出来のピッチングをし、3回終えて宮崎北0-0宮崎福島。
試合が動いたのは、4回表。宮崎北3番大城がセンター前ヒットで出塁すると、4番渡邉が四球で一死一二塁。続く5番三輪が左中間へタイムリーツーベースヒットを放ち均衡を破る。5回には敵失から宮崎北が2点目をあげて宮崎北2-0宮崎福島。
福島エース久保田
一方、宮崎北のエース安在をどうにか攻略したい宮崎福島打線は、終盤7回に四球と敵失から一死一・二塁となると、6番エース久保田が自らのバットでセンター前ヒットを放ち一死満塁のチャンスをつくったが、あと1本出なかった。
宮崎北のエース安在は、威力のある直球とキレ味抜群のカーブ・スライダーを巧みに使い、9回を打者33人、被安打4、四死球2、奪三振6と、堂々たるピッチングで宮崎福島打線を完封した。打っても4打数3安打の大活躍だった安在は、「3安打はまぐれです。秋(133回大会)は、(3回戦)コールド負けだったので。」と、今大会への強い思いが、投打での活躍につながった。
また、今年度で現場を去ることとなる宮崎北の岩切昭二郎監督は、昨春(132回大会)準々決勝の都城東戦で、9回逆転サヨナラ負けから宮崎開催だった九州大会出場(宮崎から4校)を逃した悔しさと、その時の試合状況を忘れることなく、この1年間采配に生かしてきた。
岩切監督は、「今日はOBもたくさん応援にきてくれて、選手たちが頑張ってくれました。」と、貴重な1勝に喜びをみせつつ、次戦は選手たちとともに戦えない可能性があることに複雑な心境をのぞかせていた。
準々決勝は4月2日、3回戦で第2シード日章学園を9回サヨナラで破った佐土原と、4強をかけて激突する。
(写真・文=三角 竜之)