試合レポート

高松北vs高瀬

2013.07.16

高松北が完勝。13安打の攻撃と、0封の投手リレーを披露

高松北が投打に圧倒!13安打6得点の猛攻と、被安打2・無失策の堅守で2年ぶりに3回戦進出を果たした。
 高松北は4回表の攻撃で、2つの四球を足掛かりに、相手エラーと7番・三宅輝希(3年)の適時打で2点を先制。
続く5回には2番・渡辺成剛(3年)と3番・丸井大和(3年)の連続二塁打などで、3点を追加し、前半で試合の主導権を握った。

 守っては主戦、塹江敦哉(2年)をはじめ3人の投手リレーで高瀬打線をわずか2安打に抑え、完封。得点圏に走者を背負ったのは初回と4回のみで、6イニングを三者凡退に討ち取る完璧な内容だった。

145kmの直球で三振狙い。2年生左腕の塹江敦哉が躍動

MAX145kmのストレートを誇る注目の左腕、高松北の2年生エース・塹江敦哉が、大器の片鱗をあらわした。
 6回を投げて許した安打は先頭打者に与えた内野安打のみで、奪三振は8つを記録。球速も噂通り、145kmを連発した。
また圧倒的な数字に加え、冷静なマウンド捌きも試合で目立った大きなポイント。ストレートの制球が不安定だった序盤での対応や、勝負どころでの真っ向勝負など、2年生とは思えない実力ぶりを披露した。
 とくに圧巻だったのは4回裏、先取点を奪ったすぐ後の守り。四球で歩かせた走者に盗塁を許し、無死二塁のピンチを背負うと、失点を与える可能性が最も少ない〝三振を取る投球〟を選択。そして青写真通り2者連続三振を奪い、自らつくったピンチの火を消す。一度、呼び込んだ試合の流れを決して渡さない気迫のピッチングで、三振に仕留めた球はいずれも145kmのストレートだった。
 四国の高校生2年生投手のドラフト候補は、愛媛・済美安樂智大だけではない。

(文=和田 雅幸)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.14

【春季東京都大会総括】日大三、二松学舎大附など強豪校がノーシードの波乱! 新基準バットでも9本塁打の帝京が驚異の打力で王者に

2024.05.14

【2024夏全国ノーシード校一覧】二松学舎大附、履正社、智辯学園、沖縄尚学などビッグネームがノーシードで夏に挑む

2024.05.14

広島「今季新戦力の現状通信簿」、新外国人の復活はなるか!?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?