試合レポート

東京成徳大高vs都立青山

2011.07.11

東京成徳大高vs都立青山 | 高校野球ドットコム

両チームで19安打
シーソーゲームを東京成徳大高が制する!

序盤から点の取り合いになった東京成徳大高vs都立青山。得点合戦に終止符を打ったのは12安打で11点を奪った東京成徳大高だった。

1回は都立青山先発・卯木、東京成徳大高先発・猪又ともに3四死球を与えるなど制球が定まらず、卯木は1失点、猪又は2失点と両投手が失点する。その猪又は3回表に自身のバットで2点適時3塁打を叩き出し逆転に成功した。

しかし、5回表の打席でセカンドゴロを打ち、1塁を駆け抜けた後、猪又に異変が起きる。足を引きずり苦悶の表情を浮かべる。治療を受け再びマウンドに上がるが、何度も屈伸を繰り返した。その後、同点にされるなどピッチングを立て直すことができず、5回途中に馬場に交代する。二死2塁で猪又に代わってマウンドに上がった馬場であったが、4番・岸に2塁打を打たれ再びリードを許してしまう。

1点ビハインドで迎えた6回、野手が奮起する。先頭の8番・増田から四球を含め7人連続で出塁する。相手のミスも重なり、一気に5点を取る。その後、8回にも都立青山のエラーが重なり、ダメ押しの3点を追加し、さらに点差を広げた。

一方、都立青山も7回にランナーを溜めるも東京成徳大高・馬場の前に最少失点に抑えられる。6点の点差を付けられた最終回、先頭・大西が右前安打で出塁。バッテリーミスもあり、大西は2塁まで進む。このチャンスに高田が中前安打を放つとセンターが打球を後ろに逸らし、大西がホームまで帰り1点を返す。しかし、後続の打者が続かず、1点止まり。反撃及ばず1回戦で姿を消すこととなった。

シーソーゲームを制した東京成徳大高は13日に淑徳と対戦する。エース・猪又の足の調子も気になるところだ。しかし、今試合で何度リードされても食い下がる粘り強さを見せた。これを武器に次の試合も勝ちを取りにいく。

(文=編集部)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?