「狙うは優勝」帝京の注目スラッガー・小松涼馬が秋の東京の頂点を目指す!
壇上に上がった小松涼馬(帝京)
30日に青山学院高等部PS講堂で行われた秋季東京都大会の一次予選の抽選会。各校の代表が集まり、新チーム最初の公式戦の抽選が行われた。その会場には東東京の名門・帝京の姿ももちろんあった。そして自身の学校が試合会場となる帝京は、ブロックの当番校として先立って抽選。東海大菅生や関東一ら強豪校のライバルたちとともに帝京の代表として列に並んだのが小松涼馬だった。
小松といえば年末に行われたキューバ遠征に1年生で唯一選出。先輩たちとともに東京代表として異国の地で戦ってきた。この世代の中では注目の強打者だ。
前田三夫監督も、「一番いい打球を飛ばす」と太鼓判を押す2年生スラッガーはこの夏は4番に座るなどセカンドでの軽快な守備だけではなく、バットでもチームを牽引。チームのベスト8進出に大きく貢献してきた。
抽選の結果、第13ブロックの帝京は聖パウロと中大杉並の勝者と対戦。勝てば都大会の切符を掴むこととなった。抽選会終了後、小松選手は『緊張しましたか?』と聞くと愛らしい表情で「緊張しました」と答えてくれた。
その小松は「主将ではないのですが、ずっと試合にも出させもらっていますし、少し怪我をしているので参加しました」と抽選会に来た経緯を語ってくれた。
現在はリハビリ中とのことだが、新チームは打撃アップを目指して取り組んできたそうだ。
「夏は打てずに負けてしまったので、チーム全体的にバッティング練習が多いです。その練習に対して『どうやって取り組むか』と考えてきました」
また左右のピッチャー、武者倫太郎に田代涼太ら今夏の大会を経験したものが多く残っており、彼らを中心にまとまりが出て来ているとのことだ。ただ、打順や守備位置などはまだ模索をしており、小松も含めて固定していないそうだ。帝京のベストオーダーは大会になってからのお楽しみだ。
帝京の初戦は9月16日。小松は、「目標は優勝です。ここで優勝して来春の選抜に弾みを付けたいです」と最後に意気込みを語ってくれた。
旧チームは守備の帝京として戦い、前田監督も「これまでにないチーム」だと自負していた。しかし今回のチームはどんなチームに仕上げてくるのか。今年も帝京から目を離せない。
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