小柄でも強烈な存在感を示すファイター・坂下翔馬(智辯学園)。気迫溢れるプレーからチームに良い流れを
代表選手では最も小柄な164センチだが、気迫溢れるプレーを見せる姿に身長以上の存在感を発揮するファイター・坂下翔馬。主将に就任したのは永田代表監督をはじめとしたスタッフたちの推薦。永田監督は、智辯学園の小坂将商監督に意見を聞いたうえで、主将に抜擢した。
坂下は結束を深めるために多くの選手とコミュニケーションを取ることに努めた。そういう中で助かっているのは、所属チームで主将を務めていた選手の存在だ。
「僕が言わなくても意見してくれたり、気を配ってくれるのでありがたいです」と語る。
また試合を見ると、坂下はタイムを取って投手に声をかけるだけではなく、ピンチ時では捕手の水上桂(明石商)の肩にかけて話し合っている場面が見られた。
そしてプレイヤーとしては力強さを求めている。2番打者として細かい役割を求められるが、小さくまとまるつもりはない。
「木製バットなので、打撃が小さくなってしまうと前に飛ばないので、なるべく全身を使ってスイングをしています」
練習中からスタンスを広げ、フルスイングで力強い打球を飛ばしていた。奈良大会では5本塁打を放っており、感覚をつかめば、長打も期待できるだろう。さらに「スピードには自信がある」と語るように二塁守備も身のこなしが軽快で、守備範囲が広い。
智辯学園では、坂下が気迫溢れるプレーを見せると、チームが活気づいて、逆転劇を見せる試合が多くあった。日本代表でも、坂下のワンプレーから活気づく試合運びを見せれば、世界一は近づいていくだろう。
(記事=河嶋 宗一)
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