News

筒香嘉智の復帰即逆転3ランにベイOBも興奮!二軍の打率1割台でも力を発揮できた理由とは!?

2024.05.08


筒香 嘉智選手

「まさか復帰初戦で打つとは…。鳥肌が立ちましたね。巡ってくるチャンスに対して、本人がしっかりと準備してきたからこそ、野球の神様が微笑んでくれたと思いますよね」
そう語るのはベイスターズOB・冨田康祐氏である。12年から14年までベイスターズに在籍していた投手だ。

筒香嘉智がド派手なDeNA復帰をはたした。一軍登録即スタメンとなった5月6日ハマスタを熱狂に包む逆転3ランを放ったのである。
筒香の一軍昇格は、時期尚早という声もあった。実戦からは長く遠ざかっており、日本復帰後の二軍での打撃成績は17打数3安打、打率は.176だった。復帰当初の打席では振り遅れも目立ち、不安な状態に見えたのだが……。
「二軍での成績は良くありませんでしたが、筒香の中で『行ける』という感覚があったのでしょう。これは一流選手の領域に達した選手しか分からない感覚だと思います。私もそれはできませんでした。
若手選手と違って、筒香は二軍の成績がそれほど重要視されていません。調整をする中で、スイング軌道、強さ、タイミングのズレなどを修正していきます。二軍でも結果が出ることに越したことはありませんが、大切なのは本人の感覚なんです。二軍よりも一軍のほうが力を発揮したり、結果を残す選手がいますが、それが筒香なのでしょう。それができるからこそ、超一流の実績を残していったと思います」

筒香はまだ復調過程であるが、打線にいるのは大きな存在になる。
「相手投手の立場からすれば、筒香のような実績のある打者の存在はプレッシャーになります。復帰初日にあんなホームランを打ったので、さらに嫌ですよね。野球はメンタルに左右されるスポーツですので、筒香自身もさらに勢いに乗ると思いますし、打線にも良い影響を与えてくれるでしょう」
4月、筒香が日本球界復帰の際にも冨田氏は彼の準備力の高さ、意識の高さを評価していた。富田氏はベテランこそ何気ないことをとことん大事にするという。
「若いうちには分からないことが経験を重ねたことは自分なりの準備、ルーティンがあって、地味に見えるようなことでも、自分がやれる形を淡々とこなしています。僕はベイスターズに在籍していた時、投手の先輩方をよく見ていましたけど、高橋尚成さん、藤井秀悟さん、久保康友さん、山本省吾さん、江尻慎太郎さんなど一軍でも実績を残した投手が多くいました。その方々は準備というのは大事にされていた面がありますね」

この本塁打でさらに勢いに乗るベイスターズ。横浜スタジアムで行われる8日のヤクルト戦でも筒香は強打を発揮するのか注目だ。

<関連記事はこちら>
・筒香嘉智、1000安打まであと23本! 達成すれば横浜卒DeNA選手6人目
・元チームメイトが語る「筒香嘉智という男」 実力・人間性は満点! 唯一の課題は……
・日本の4番が語る打撃論!筒香 嘉智選手(横浜ー横浜DeNA)に独占インタビュー!

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?